2011-03-30

再始動

震災から2週間を過ぎて、師匠はレギュラーレッスンを再開した。
色々と迷いはあったみたいだけど、こんな時こそ動き出さなきゃいけないと思ったらしい。

震災直後からずっと自分の気持ちの中にあったのは、時間が経って事態が落ち着いてからが自分達の本当の勝負どころになる、っていう思い。
万人単位の力が欠落してしまったなら、その分を頑張って自分達がカバーしなきゃいけない。
それを考えると、今、自分達がパワーダウンしてしまっていたら、その後が余計大変になってしまうっていう思いがあった。

原発は不安定な状況が続いてるけど、都内は物流面、交通面も少し落ち着いてきたように見える。
被災地の最前線で手を差し伸べることができない自分達は、いくら心を痛め続けていても残念ながらそれだけでは何も生みだすことはできない。
この経験が自分達にもたらした強い思いを持ちつつ日常の中に戻っていくことで、今まで以上の力を発揮して、結果的に日本全体の復興につながっていくんだと思う。

昨日の大阪長居スタジアムでのキングカズゴール。
あの瞬間、日本のリスタートスイッチは押されたと思う。

師匠から連絡があって4月下旬にプライベートレッスンも再開することになった。

地震以来、営業を控えていたスキー場も再開しはじめてる。

まずは来週あたり、フリースキーから再開しよう。

2011-03-17

スキースケジュール崩壊

震災の全容は未だ明らかにならない。
原発は予断を許さない状況が依然として続いてる。
そして止まらない生活用品・ガソリンの買占め。
不安定な電力供給。

今のところ、この不穏な状況から抜け出る感じが全く無い。

先週の土曜日に師匠にプライベートレッスン中止の申し入れをした。
火曜に、エントリーしてる川場の草大会は中止の連絡が入った。
来週出る予定だった軽井沢の草大会は大会からチャリティーキャンプに変更になったけど、ガソリン入手困難だし、まだ何が起こるかわからないから参加はしない。

今のところ次回の練習やレッスンなどの予定は白紙。
先の見通しが全く立たない状況。

いろんなスキーヤーがチャリティーキャンプを開催するみたいだけど、参加者はガソリンを手に入れるのもままならないと思うから参加したくても参加できない人も多数いるんじゃないだろうか。

物流面の不安定さや見通しが立たない面で自分の会社も揺れ動いてる状況。

被災地が落ち着いてもこの先数年は尾を引くんだろうと思う。

まだしばらく様子を見続けるしか無さそう。

2011-03-11

震災

 14:46、ビルのB2にある会社のオフィスで強い揺れを感じる。

普段地震が来ても地下はあまり揺れを感じないけど、今回のはただごとじゃない揺れ(揺れというより「うねり」っていう感覚)で、自分も周りの人たちも地上を目指して慌てて非難する。
年々発生確率が上がっていく東海沖地震が頭をよぎる。
ただしここはオフィス街。高いところから何が落下してくるかわからない中、安易に外に出るわけにもいかず、ビルの出口あたりで外の様子を伺う。
交差点脇にある交番からアナウンス。宮城沖震度7の地震発生。

長い揺れが落ち着いてとりあえずオフィスに戻り、ネットやテレビで情報を求めると、東海沖のものでは無いことはわかったけど、とんでもなく甚大な被害を受けてるようで、とてつもなく大きな津波が押し寄せたことがわかってきた。
東京は震度5強。
 そうこうしてるうちにも大きな余震が頻繁にくるから、途中からは荷物をセットして完全に脱出体制になる。

外壁が崩れ落ちたビル前
大きな余震のたびに1階まで駆け上がる。
建設中の高層ビルの上部に設置されてるクレーンが大きく揺れてるのが見える。
周辺のビルでは一部外壁が崩れ落ちた。
ビルの中や周辺の人たちがそれぞれにベストと思っている避難体制をとってて、ビルが立ち並ぶ中で、そこが安全地帯と判断する人たちが道路の中央分離帯に集まってる。
それを歩道側に戻そうとする交番のアナウンス。でも誰も聞こうとはしない。
1997年のFUJI ROCK FESTIVALの時に見たような、パニック時にあっという間にもろく崩れてく秩序を感じる。

幸い今日はあんまり仕事が忙しくなかったから良かったけど、仕事に全く集中できる感じじゃない。
余震に次ぐ余震で、PCのモニターを見てると揺れで気持ち悪くなってくる。
東京の電車は全てストップ。当分復旧の見込みはたってない。
会社側からも、帰る手段のある人は退社OKの指示。
普段スキー場へのアクセスを調べるときなんかに使ってるサイトで家までのルートを検索したところおよそ18km。 歩けない距離じゃない。

妻は3月下旬に転職する職場の新宿 から旧職場の表参道へ向けて徒歩で出発するという連絡を受ける。
表参道が、自分の職場のある東京駅近辺から家までのちょうど中間地点ぐらいだから、そこでピットインぐらいのイメージで、連絡を受けてからまもなく17:30過ぎに出発。

途中あちこちで、ビルの前が規制されてるところは、上を見上げるとひびが入ってる窓が多数。
銀座・虎ノ門・六本木あたりや国道246号線あたりは自分と同じように家を目指して歩いてると思われる人が多くてあまり早くは進めない。
恐らく会社から支給されてると思われるヘルメットをかぶる人たちも多くいる。
途中で見るコンビニはことごとく、人でごった返してる。
19:15ぐらいに妻の旧職場に到着。
食料調達が困難になるのを恐れて確保してくれてた、カップラーメン。
合流できた安心もあって、やっと一息つけた。

少し休憩した後、妻の旧職場の人たちとお互いの徒歩帰宅の健闘を祈りつつ20:00頃出発。
歩いてるとわからないけど、この間にも恐らく余震は続いてるんだろうと思いながら歩く。
22:00を過ぎても徒歩帰宅の人たちが大勢いる異様な光景。
22:15頃やっと家に到着。足の付け根にだるさを感じる。
足には少しは自信があった自分がこんなふうになるんだから、みんな大変な思いで帰ってるんだと思う。

明日以降どうなってしまうんだろう。
長く暗い将来を思いながら疲れて寝る。

スキーやスポーツに絡む内容に統一してるこのブログだけど、この歴史的な被災の1日のことは書きとめておくべきだろうと思った。

2011-03-08

フリースキーVol.12

大会バーン下部から
再来週にエントリーしてる草大会がある軽井沢へ。
昨日から春スキー料金でかなり格安になってる。

6:40頃出発で横川SAで朝食をとって9:15頃到着。

気になってたのが大回り系の板。
大会バーン落込み部から
ここの大会バーンは緩斜面でかなり長い距離クローチングを組んだ後にやっとジャッジが見える急斜面に出て、大回りなら2ターンぐらいですぐ緩斜面になる設定。
この斜度構成だと、どれだけ飛ばしていっても最後のほうは相当気をつけて縦目に行かないとあっという間に失速する。
しかもコース幅も決して広くない。

そんな状況下でラディウス特大の大回りの板はかなり苦しい感じになる。
実際滑ってみて予想通りの状況。
コースが荒れてなければ165cmでも小回り系の板のほうが軽快に動けてマッチしそうな感じ。
どっちで行くかは当日の状況で考えよう。

草大会の大回り系の板の設定としては、持ってないけどラディウスが小さめの180cmくらいなら、軽快に動きつつも長さがあるからゆったりと大きめの動きも出来て、その度合いの調整はしやすいだろうと思う。

毎年色んなところでちょくちょく目撃するんだけど 、意外にも今シーズン初カモシカ。
夕方近くになってリフトのすぐ下に現れる。
あんまり活発に動かないことがわかってるからベストショットを撮ろうと急いで何本も滑っては同じリフトに乗る。

浅間山
リフト1本1本の時間が長いせいか、あんまりたくさん滑ってる感じがしないのは全体的に斜面の難易度が低めで足にあんまり負担がかからないこともあるんだと思う。
結局リフトが終わり始める16:00過ぎまで練習して上がり。

シーズンも中盤になって足回りが出来上がってきたのか、最近足にあんまり疲れが残らない。

16:30過ぎに出て洗車&ガス入れして19:30前には家に到着。

2011-03-01

フリースキーVol.11

一昨日の草大会での大失速を受けて、今日はその反省点を踏まえての練習で川場へ。

ここは沼田ICから17kmほどだからかなりアクセスが良いほう。
6:30過ぎに家を出発で赤城SAで朝食をはさみつつ9:30前には到着。

今日は基本的に曇りで、昼過ぎぐらいから気温が高ければ雨の予報。

練習を始めた時にはゲレンデ最下部のほうは完全にガス。

来月頭のほうにここでやる草大会にもエントリーしてるから、今日は大会コートになるバーンを中心に練習するつもり。
できるだけ中・低速の練習をたくさんやろうと思って来た。

こないだのプライベートレッスンで自分が今やらなきゃいけないメインテーマとして方向性を定めたのは、谷回りの初動で内足に長めに乗ってターン外方向に板を走らせてくっていう方法。
一昨日の草大会ではこの要素が全然自分のものになってないことが良くわかった。
その中でも内足に乗ってる間の強い内軸の強化だったり、動きのイメージをどんどん高めていくのが今日の目的。
大回り・中回り・小回りそれぞれいろんな速度の中でその要素に特化した練習を繰り返しつつ、リフト上ではiphoneに動画を入れておいた、一昨日の草大会の前走の滑りをチェックしながらどんどんイメージを高める。

気温がだんだん上がってくると同時にガスが上のほうの斜面にも上がってきてる。
ガスがあると衝突を避けることに気を使うだけになって練習に集中できなくなる。
そんな時は休憩をはさんで様子見。

今まで割と思い描いたスケジュールで練習を積み重ねてこれたのも、大きな怪我をしなかったことと、それにともなう再度の故障の不安を抱えなくて良かったことがあると思う。
運が良かった部分もあるけど、今日みたいな状況の時も含めて一つ一つの場面で無理をしない判断をしてきたっていうのもあると思う。
スキーの仲間内で怪我をして本来の滑りに戻すのに長い時間をかけて苦労してる姿をさんざん目の当たりにしてきた。
 今後怪我をしてしまうことがあるかもしれないけど、できれば治療のために時間をたくさん使うことはしたくない。
そのために、自分の判断力でどうにかなる部分は今後も気をつけていきたい。

13:00頃に昼食を入れて、14:00前には雪。
雨にならなくて良かった。
気温も下がってきたみたいでガスはまた少し下のほうに降りてて、練習するバーンにはないからこれで練習に集中できる。

コブにも少し入る。
数ある草大会の中でもここの草大会は不整地小回りが設定されてる数少ない大会の一つ
ラインの構成は毎年同じような感じで、急斜面では少しバンク系のコブになってて、緩斜面に入る手前に受けコブがあってその下が縦のラインになってる。
この受けコブの処理がキーポイントになると思う。
ここをうまく処理して縦のラインでうまくスパートをかけられれば印象が良いと思う。

大体どのスキー場のコブも急斜面→緩斜面っていう構成がほとんど。
そうなると急斜面では回しこんで斜度が変わるところでエッジングが強くなって(これが受けコブを作り出す原因だと思う)スピードダウン、緩斜面でスピードを取り戻すのに縦目の滑りになるっていう流れが結果的にこういうラインを作り出すんだと思う。

足に疲労感がたまってきたところで15:30過ぎに上がり。

16:30頃出発。
山道を降りてくる頃から東京までずっと雨。
融雪剤を結構踏んでそうだったけど、今日は雨だから洗車無しで帰宅。
19:30頃家に到着。