2011-03-30

再始動

震災から2週間を過ぎて、師匠はレギュラーレッスンを再開した。
色々と迷いはあったみたいだけど、こんな時こそ動き出さなきゃいけないと思ったらしい。

震災直後からずっと自分の気持ちの中にあったのは、時間が経って事態が落ち着いてからが自分達の本当の勝負どころになる、っていう思い。
万人単位の力が欠落してしまったなら、その分を頑張って自分達がカバーしなきゃいけない。
それを考えると、今、自分達がパワーダウンしてしまっていたら、その後が余計大変になってしまうっていう思いがあった。

原発は不安定な状況が続いてるけど、都内は物流面、交通面も少し落ち着いてきたように見える。
被災地の最前線で手を差し伸べることができない自分達は、いくら心を痛め続けていても残念ながらそれだけでは何も生みだすことはできない。
この経験が自分達にもたらした強い思いを持ちつつ日常の中に戻っていくことで、今まで以上の力を発揮して、結果的に日本全体の復興につながっていくんだと思う。

昨日の大阪長居スタジアムでのキングカズゴール。
あの瞬間、日本のリスタートスイッチは押されたと思う。

師匠から連絡があって4月下旬にプライベートレッスンも再開することになった。

地震以来、営業を控えていたスキー場も再開しはじめてる。

まずは来週あたり、フリースキーから再開しよう。

2011-03-17

スキースケジュール崩壊

震災の全容は未だ明らかにならない。
原発は予断を許さない状況が依然として続いてる。
そして止まらない生活用品・ガソリンの買占め。
不安定な電力供給。

今のところ、この不穏な状況から抜け出る感じが全く無い。

先週の土曜日に師匠にプライベートレッスン中止の申し入れをした。
火曜に、エントリーしてる川場の草大会は中止の連絡が入った。
来週出る予定だった軽井沢の草大会は大会からチャリティーキャンプに変更になったけど、ガソリン入手困難だし、まだ何が起こるかわからないから参加はしない。

今のところ次回の練習やレッスンなどの予定は白紙。
先の見通しが全く立たない状況。

いろんなスキーヤーがチャリティーキャンプを開催するみたいだけど、参加者はガソリンを手に入れるのもままならないと思うから参加したくても参加できない人も多数いるんじゃないだろうか。

物流面の不安定さや見通しが立たない面で自分の会社も揺れ動いてる状況。

被災地が落ち着いてもこの先数年は尾を引くんだろうと思う。

まだしばらく様子を見続けるしか無さそう。

2011-03-11

震災

 14:46、ビルのB2にある会社のオフィスで強い揺れを感じる。

普段地震が来ても地下はあまり揺れを感じないけど、今回のはただごとじゃない揺れ(揺れというより「うねり」っていう感覚)で、自分も周りの人たちも地上を目指して慌てて非難する。
年々発生確率が上がっていく東海沖地震が頭をよぎる。
ただしここはオフィス街。高いところから何が落下してくるかわからない中、安易に外に出るわけにもいかず、ビルの出口あたりで外の様子を伺う。
交差点脇にある交番からアナウンス。宮城沖震度7の地震発生。

長い揺れが落ち着いてとりあえずオフィスに戻り、ネットやテレビで情報を求めると、東海沖のものでは無いことはわかったけど、とんでもなく甚大な被害を受けてるようで、とてつもなく大きな津波が押し寄せたことがわかってきた。
東京は震度5強。
 そうこうしてるうちにも大きな余震が頻繁にくるから、途中からは荷物をセットして完全に脱出体制になる。

外壁が崩れ落ちたビル前
大きな余震のたびに1階まで駆け上がる。
建設中の高層ビルの上部に設置されてるクレーンが大きく揺れてるのが見える。
周辺のビルでは一部外壁が崩れ落ちた。
ビルの中や周辺の人たちがそれぞれにベストと思っている避難体制をとってて、ビルが立ち並ぶ中で、そこが安全地帯と判断する人たちが道路の中央分離帯に集まってる。
それを歩道側に戻そうとする交番のアナウンス。でも誰も聞こうとはしない。
1997年のFUJI ROCK FESTIVALの時に見たような、パニック時にあっという間にもろく崩れてく秩序を感じる。

幸い今日はあんまり仕事が忙しくなかったから良かったけど、仕事に全く集中できる感じじゃない。
余震に次ぐ余震で、PCのモニターを見てると揺れで気持ち悪くなってくる。
東京の電車は全てストップ。当分復旧の見込みはたってない。
会社側からも、帰る手段のある人は退社OKの指示。
普段スキー場へのアクセスを調べるときなんかに使ってるサイトで家までのルートを検索したところおよそ18km。 歩けない距離じゃない。

妻は3月下旬に転職する職場の新宿 から旧職場の表参道へ向けて徒歩で出発するという連絡を受ける。
表参道が、自分の職場のある東京駅近辺から家までのちょうど中間地点ぐらいだから、そこでピットインぐらいのイメージで、連絡を受けてからまもなく17:30過ぎに出発。

途中あちこちで、ビルの前が規制されてるところは、上を見上げるとひびが入ってる窓が多数。
銀座・虎ノ門・六本木あたりや国道246号線あたりは自分と同じように家を目指して歩いてると思われる人が多くてあまり早くは進めない。
恐らく会社から支給されてると思われるヘルメットをかぶる人たちも多くいる。
途中で見るコンビニはことごとく、人でごった返してる。
19:15ぐらいに妻の旧職場に到着。
食料調達が困難になるのを恐れて確保してくれてた、カップラーメン。
合流できた安心もあって、やっと一息つけた。

少し休憩した後、妻の旧職場の人たちとお互いの徒歩帰宅の健闘を祈りつつ20:00頃出発。
歩いてるとわからないけど、この間にも恐らく余震は続いてるんだろうと思いながら歩く。
22:00を過ぎても徒歩帰宅の人たちが大勢いる異様な光景。
22:15頃やっと家に到着。足の付け根にだるさを感じる。
足には少しは自信があった自分がこんなふうになるんだから、みんな大変な思いで帰ってるんだと思う。

明日以降どうなってしまうんだろう。
長く暗い将来を思いながら疲れて寝る。

スキーやスポーツに絡む内容に統一してるこのブログだけど、この歴史的な被災の1日のことは書きとめておくべきだろうと思った。

2011-03-08

フリースキーVol.12

大会バーン下部から
再来週にエントリーしてる草大会がある軽井沢へ。
昨日から春スキー料金でかなり格安になってる。

6:40頃出発で横川SAで朝食をとって9:15頃到着。

気になってたのが大回り系の板。
大会バーン落込み部から
ここの大会バーンは緩斜面でかなり長い距離クローチングを組んだ後にやっとジャッジが見える急斜面に出て、大回りなら2ターンぐらいですぐ緩斜面になる設定。
この斜度構成だと、どれだけ飛ばしていっても最後のほうは相当気をつけて縦目に行かないとあっという間に失速する。
しかもコース幅も決して広くない。

そんな状況下でラディウス特大の大回りの板はかなり苦しい感じになる。
実際滑ってみて予想通りの状況。
コースが荒れてなければ165cmでも小回り系の板のほうが軽快に動けてマッチしそうな感じ。
どっちで行くかは当日の状況で考えよう。

草大会の大回り系の板の設定としては、持ってないけどラディウスが小さめの180cmくらいなら、軽快に動きつつも長さがあるからゆったりと大きめの動きも出来て、その度合いの調整はしやすいだろうと思う。

毎年色んなところでちょくちょく目撃するんだけど 、意外にも今シーズン初カモシカ。
夕方近くになってリフトのすぐ下に現れる。
あんまり活発に動かないことがわかってるからベストショットを撮ろうと急いで何本も滑っては同じリフトに乗る。

浅間山
リフト1本1本の時間が長いせいか、あんまりたくさん滑ってる感じがしないのは全体的に斜面の難易度が低めで足にあんまり負担がかからないこともあるんだと思う。
結局リフトが終わり始める16:00過ぎまで練習して上がり。

シーズンも中盤になって足回りが出来上がってきたのか、最近足にあんまり疲れが残らない。

16:30過ぎに出て洗車&ガス入れして19:30前には家に到着。

2011-03-01

フリースキーVol.11

一昨日の草大会での大失速を受けて、今日はその反省点を踏まえての練習で川場へ。

ここは沼田ICから17kmほどだからかなりアクセスが良いほう。
6:30過ぎに家を出発で赤城SAで朝食をはさみつつ9:30前には到着。

今日は基本的に曇りで、昼過ぎぐらいから気温が高ければ雨の予報。

練習を始めた時にはゲレンデ最下部のほうは完全にガス。

来月頭のほうにここでやる草大会にもエントリーしてるから、今日は大会コートになるバーンを中心に練習するつもり。
できるだけ中・低速の練習をたくさんやろうと思って来た。

こないだのプライベートレッスンで自分が今やらなきゃいけないメインテーマとして方向性を定めたのは、谷回りの初動で内足に長めに乗ってターン外方向に板を走らせてくっていう方法。
一昨日の草大会ではこの要素が全然自分のものになってないことが良くわかった。
その中でも内足に乗ってる間の強い内軸の強化だったり、動きのイメージをどんどん高めていくのが今日の目的。
大回り・中回り・小回りそれぞれいろんな速度の中でその要素に特化した練習を繰り返しつつ、リフト上ではiphoneに動画を入れておいた、一昨日の草大会の前走の滑りをチェックしながらどんどんイメージを高める。

気温がだんだん上がってくると同時にガスが上のほうの斜面にも上がってきてる。
ガスがあると衝突を避けることに気を使うだけになって練習に集中できなくなる。
そんな時は休憩をはさんで様子見。

今まで割と思い描いたスケジュールで練習を積み重ねてこれたのも、大きな怪我をしなかったことと、それにともなう再度の故障の不安を抱えなくて良かったことがあると思う。
運が良かった部分もあるけど、今日みたいな状況の時も含めて一つ一つの場面で無理をしない判断をしてきたっていうのもあると思う。
スキーの仲間内で怪我をして本来の滑りに戻すのに長い時間をかけて苦労してる姿をさんざん目の当たりにしてきた。
 今後怪我をしてしまうことがあるかもしれないけど、できれば治療のために時間をたくさん使うことはしたくない。
そのために、自分の判断力でどうにかなる部分は今後も気をつけていきたい。

13:00頃に昼食を入れて、14:00前には雪。
雨にならなくて良かった。
気温も下がってきたみたいでガスはまた少し下のほうに降りてて、練習するバーンにはないからこれで練習に集中できる。

コブにも少し入る。
数ある草大会の中でもここの草大会は不整地小回りが設定されてる数少ない大会の一つ
ラインの構成は毎年同じような感じで、急斜面では少しバンク系のコブになってて、緩斜面に入る手前に受けコブがあってその下が縦のラインになってる。
この受けコブの処理がキーポイントになると思う。
ここをうまく処理して縦のラインでうまくスパートをかけられれば印象が良いと思う。

大体どのスキー場のコブも急斜面→緩斜面っていう構成がほとんど。
そうなると急斜面では回しこんで斜度が変わるところでエッジングが強くなって(これが受けコブを作り出す原因だと思う)スピードダウン、緩斜面でスピードを取り戻すのに縦目の滑りになるっていう流れが結果的にこういうラインを作り出すんだと思う。

足に疲労感がたまってきたところで15:30過ぎに上がり。

16:30頃出発。
山道を降りてくる頃から東京までずっと雨。
融雪剤を結構踏んでそうだったけど、今日は雨だから洗車無しで帰宅。
19:30頃家に到着。

2011-02-27

大会Vol.5

コースインスペクション
今シーズン最初の草大会。
会場は富士見パノラマ。
去年出場して今年で2回目。

日曜で普段は仕事の日だけど暇な時期だったから有休をとって、妻も行けるっていうことでビデオ撮りを含めサポートをお願いしたから、正月以来の一緒のスキー。
諏訪南ICからすぐだから運転は気分的にすごく楽。
一応早めに出発っていうことで5:00前に家を出て双葉SAで朝食をはさみつつ7:30頃到着。

8:15から受付だからゆっくり準備して、緩斜面で軽く足慣らし。
草大会は開催側がお祭りムードで盛り上げるから、お祭り気分で楽しむ選手たちと上位を狙って本気の選手たちと様々。
自分はもちろん後者のほう。
種目は大回り→フリー滑走→小回りの順で3種目。
板2本で2種目はロングターン用の板を使うから足慣らし段階からロングターン用の板に乗る。

今日はやろうと思ってることがはっきりしてるから頭がすごく整理されてる。
それは、先週のプライベートレッスンで方向性を定めたやり方を現状の完成度に関わらず試すっていうのを決めてきたらから。
もうイメージ自体は自分の中にしっかりと形があって、あとは雪面状況で多少調整するぐらいのつもりでいる。

受付で人数を確認したら去年より20人ほど多い。
開会式
師匠のレギュラーキャンプの常連メンバーの一人もエントリーしてて、久しぶりに会う。
その人は現在クラウン挑戦中。
大会慣れしてて、アピール度の高い滑りがすごく上手い。

種目ごと自分の順番が回ってくるまで男女合わせて130人ぐらい待って結構時間がかかりそうだから、集中力を途切れさせないようにしないといけない。
昼食時間は軽く越えるはずだから、途中のエネルギー補給も必要。

今日の前走は元ナショナルデモンストレーターの竹田選手と、ここのスクール所属で全日本にも出場予定の菅原選手。
竹田選手はゲストジャッジにも入る。
天気予報では夕方まで曇りでそこから雨になるはずだったけど、予想外の晴天。
気温も高いから雪が緩んでくのは明らか。

前走スタートで既にシュプールが深く刻まれてる。
細かくデラがけして、あんまりひどければ硫安をまくらしい。
9:30コースインスペクション開始でその後開会式。
予定が押して10:30競技開始。

【1種目目大回り】

前走の滑り。
結構な傾を作ってターンに入ってくる。
谷回りの捉えはやっぱり抜群に上手いと思う。

自分の番。
ラインどりは前回フリーで練習に来たときに決めてたから迷うことなし。
クローチングでプレターン前半まで入ってスタート。
多少浮かされ気味なところもあったけどほぼ先週のイメージで滑る。
ジャッジごと点数がバラけてる。
早速ビデオでチェックして大体イメージどおりに滑れてる気がする。

2種目目までにまだ大分時間があるし、恐らく最も激戦区と思われる自分と同組の選手達の滑りをじっくり観察。
やっぱり良い滑りをする選手がたくさんいる。
戦い慣れてるのか、見せ方がわかってる感じの人が多い。
これは、と思う選手にはやっぱり良い点数がついてる。
妻から滑りに派手さが無い、っていうコメント。
自分もそう思うし、感覚的な表現だとその言い方が今一番求めなきゃいけないポイントだと思う。
2種目目ではもう少し動きを出していこうと思う。

【2種目目フリー滑走】

相当雪が緩んできたから
デラがけ→硫安まき→デラがけ が入る。
硫安をまいたあとのデラがけに入った感じではかなりバーンがしまってる印象。

前走の滑り。
特に竹田選手のターン構成がすごくうまいと思う。
リズム変化の導入の仕方や斜面全体をバランスよく使う構成の仕方は、自分もできるようになりたいと思う。
自分の番。
さっきのデラがけの印象より明らかに雪が緩んできてるみたいだから、それなりのイメージでスタート。
大回りと同じ方向にこれもクローチングでプレターンまで入ってスタート。
最初のワンターンの後でリズム変化を入れようとしてわずかに足元が引っ掛かって良いタイミングでリズム変化に入れず、リズムをつかめないまま下 半分の斜度が緩くなる部分に入ってしまう。
気負って内側に大きく動きすぎてしまったのと、やわらかいだろうと想定してたコース下部の下地が硫安で意外と硬くなってることを読み誤った ことで、思った以上の返りをもらってしまって2ターンほど外足が浮く。
明らかに失敗の滑りで点数もそれなり。
気持ち的に大分落ちてしまったけど、最終種目は先週の段階では一番状態が良かった小回り。
カロリーメイトを食べつつ一息入れて一旦悪い流れを断ち切ろうとなんとか気持ちを切り替える。

今日初めて小回り用の板に乗るから多少足慣らし。
やっぱり調子は悪くない気がする。

【3種目目小回り】

前走の滑り。
ここ数年の傾向になりつつある、かなりワイドにスペースを使った小回り。
リズムの早い中回りぐらいのワイドさ。
トップを横に向けてる時間が長い。
そのほうが当然滑りは大きく見えて迫力がある。

自分の番。
少し加速してスタート。
さっきのフリー滑走で雪面状況が読みと違ってたから、この種目は足元の状況に従って柔らかく対応しようと心掛ける。
先週やったとおり、股関節側にダイレクトに重心移動しながら腰をできるだけ板の進む方向に動かして2軸の動きを作るようにする。
中盤ぐらいまでは割とイメージどおりいったけど、足慣らしをしてた斜面は硫安をまいてなくて、そのままのイメージで行ったら後半で板に走られてしまった感じで、縦に行き過ぎて思ったようなターンスペースを描けなかった。
点数もいまひとつ。

3種目終了で、落ち着いて同じ組の選手達の滑りをじっくり見る。
それほどスピード感を出さなくてもスペースをきっちり使った滑りが評価されてるみたいで、これも自分の戦略ミス。
そういうタイプの滑りを落ち着いてやるべきだったと後悔。
14:30頃終了。

滑りを大幅に改良しようとしてるとはいえ、去年に比べて全然手応え無し。
去年よりだいぶん順位を落としたのは明らか。

遅めの昼食をとって板・ブーツ撤収。
16:00から閉会式。

去年は全順位に賞品があったけど今年は上位と飛び賞とじゃんけん大会用だけ。

上位に入ってくる選手は去年と同じような顔ぶれ。

2位に入った選手は去年チャレンジ精神満々で全種目転倒してゲストジャッジから特別賞をもらってた。
去年、こういう選手はきっと今後伸びるんだろうなって思ってて、やっぱり結果って裏切らないんだなって改めて思った。

優勝した選手は去年4位で、すごくいい滑りをしてたから印象に残ってて、去年のこの大会の後、何度かスキー場で見かけてて、今シーズン丸沼で見かけた時には一人で地道にパーツ練習をしてた。
上位に食い込んでくる選手の背景には必ずこういう努力がある。

閉会式が終わってリザルトをもらう。
思った以上に去年より大幅に順位を落とした。
師匠のレギュラーキャンプの常連メンバーの一人にも1点負け。

帰りは妻が運転してくれることに。
妻もビデオとってくれたり種目間にも色々気遣ってくれて疲れてるはずなのにって申し訳なく思いつつ厚意に甘える。
17:00過ぎぐらいに出発。

師匠につらい報告を正直にメール。
途中で事故渋滞があったりしつつ20:30前に到着。
帰ってから、やけ酒気味に近所の居酒屋へ。

あさっても練習するつもりで、今日とったビデオをiphoneにいれなきゃ、と思って帰ってきたところへ心配した師匠から電話。
使い物にならない状態の頭を振り絞って今日の詳細を報告。
師匠からも今日大会に出てたレギュラーキャンプの常連メンバーの一人との違いは滑りの強さだ、とはっきり言われる。
次回のプライベートレッスンの日程を決めつつ、自分の不足部分の強化を目指そうという話で励まされた。

今日は寝る前でも疲れより悔しさのほうが大きかった。

2011-02-23

プライベートレッスンVol.5

2日間のプライベートレッスン2日目。
朝起きたら予報どおりの快晴。
昨日の天気のコピーみたいな感じ。

昨日は薄着をして出たつもりだったけど、それでもかなり汗をかいたから今日は4月ぐらいの薄着で出る。
9:00頃レッスンスタート。

今日も朝一でバーンが締まってるうちにロングターンの板で練習。
昨日よりさらに切替えの時間を長く取ってターンスペースをとるイメージを高める。
まだ今乗り越えたい壁を越えた感じは全く無いけど、こういう時は必ず、バランスを崩すぐらい多めに動いてきっかけをつかみにいくように心掛けてる。
内足にかなり多めに乗って板をターン外方向に走らせることを強く意識して、すぐに外足に乗り換えて内側に巻き込んで来るような動きをしないように、今後も繰り返し練習していく必要がある。

この後はひたすら小回りの練習。

今日も、全日本出場の選手達が練習してるから、それを見つつイメージを高めながら練習。

それに加えて今日はパノラマコースをスタートに全日本のスーパーGの大会もやってる。
ちょっと見てたけど、すごいスピードで落ち込み部分に入っていくのに全然浮かされたりしない。
技術選の全日本に出てくるような選手はほとんどがこの世界から入ってきてる。
元々体感してきたスピードがレーシングをやってきてない自分なんかとは全然違うと改めて実感。
世界は違うけど、ポールをくぐる前に加速を前提とした切り替えをするところなんかは、今自分が求めてる部分に必要な要素としてすごく参考になる。

一緒にレッスン依頼をした人がかなりスランプ気味。
小回りの切替えでダイレクトに谷側に重心を運んでく動きがどうしてもつかめないみたい。
それを修正するためのバリエーショントレーニングを一緒に繰り返しやってるうちに、自分の滑りの感触がかなり良くなって、ターンスペースをとる滑りができてきた。
その人もトレーニングを繰り返すうちにだいぶん解消されてきた。

重心が上に抜けずに安定してると板にかかった圧の逃げ場が無くて、結果的に板は横に走ってストロークが自然に生まれる。
それに加えて、腰の位置も少し横移動していくと2軸の滑りになって、見栄え的にも、より大きな滑りになってくる。
兎平で練習してる選手達の小回りを見ても明らかにターンと一緒に腰が移動してる。
これを自動化して完全に自分のものにしていきたい。

2日間の2日目は絞り込んだ修正ポイントに対してひたすら練習するから、1日目も集中してるけど、より一層集中してあっという間に時間が過ぎていく。
気づいたときには既に14:30過ぎ。

谷回りの板の差込みで足元が少しブレてるらしいから、最後の仕上げの1本で足首のブロックを意識したら脚の動きが止まってしまった。
レッスン後に、脚の動きを止めない足首のブロックの方法を聞いたからこれは次回の練習で試してみよう。

15:00前にレッスン終了。
結局最後の最後まで快晴。
結局今日も汗だく。

今回少なくとも足元感覚に変化が出てきたからまずまずの成果。

片道300km。
長い道のりを16:30頃出発で、家に着いたのは21:30前ぐらい。

日曜日の草大会では今回つかんだ組立てを素直に出して試してみよう。

2011-02-22

プライベートレッスンVol.4

日帰りのプライベートレッスンとは違う意味で重要な2日間のレッスン。
今回が今シーズン1回目。
自分が師匠のレギュラーキャンプに参加してたころからの仲間内で、今もレギュラーレッスンを受けてる人と一緒に依頼。
1本の中で色んなバリエーション練習を織り交ぜやすいっていうことで、2日間のレッスンの場所に選んでることが最近多いのがこの八方。

昨日の夜10:30頃師匠の家を出発で八方入りは夜中の2:30頃。
白馬に近づいた頃、月明かりで奥のほうまで見える白馬の山々が幻想的で、写真に納めたかったけど、3脚を立ててよっぽどシャッタースピードをスローにしないと撮れそうにないから、あきらめてそのまま八方に向かう。

日帰りレッスンが短期集中でいっきに滑りの修正をかけるのに対して、2日間のレッスンは1日目の夜にじっくりビデオミーティングで滑りの見直しをして、2日目に修正をかけることができるから2日間で結構な成果を上げることができる。

先月末の大会結果を受けて自分の気持ちとしては滑りをガラッと変えたいところ。

天候も2日間とも素晴らしく良いみたいで練習に集中できる。
9:30前ぐらいにレッスン開始。

来月の全日本の大会に向けて、新潟・長野・東京などの選手が練習に来てるから、全日本レベルの滑りを横目に、イメージを高めながら練習できる最高のシチュエーション。
レッスン途中で自分の一番好きな新潟の若手ナショナルデモのコブの滑りをビデオ撮り。
今回撮れる機会があればって思ってたけど、撮れた上に、運よくそのデモの一番得意とする種目を撮ることができた。
さすがの滑り。滑りのイメージがすごく高まる。

板2本を用意して、朝一でバーンが荒れてないうちにロングターンの板で1時間ほど練習。
先週フリーで練習に行ったときに良いイメージを持った、縦に落としていく滑りを早速試してみるけど、師匠からのアドバイスからするとどうやらこれだとエッジングが後半に集中しやすくなるみたい。
これを受けて、自分の中でもそのイメージはすぐに排除。

ここ数年、できるだけサイクルになるようなスケジュールを組むようにしてるのが、フリー練習→レッスン→大会(以前は検定)。
この順番はもちろん日程によって前後することもあるんだけど、自分で考えて、アドバイスを受けて、実践で試す、っていうのを繰り返すうちに、実際の色んなシチュエーションに遭遇した時に、ベストの解答を導き出せる確率が高くなってくる。

久しぶりにレッスンの中で得意なコブも滑ったけど、それほど悪くないようで、指摘事項はあんまり無し。
大回り系も夕方時点では大分横スペースを使えてきた感触。

八方は上のほうで練習してると、最後に降りてくる時に、ふもとのほうになるにつれて雪がどんどん重くなってダメ押しのように足に疲れがくる。

今日は16:00ぐらいで上がり。

宿泊先で、さっきビデオを撮ったナショナルデモが師匠のコンディショニングを受けに来て、少し話しをしてみたら、思った以上に自分の得意とする部分には強い意識を持ってるみたい。
生まれもってのセンスを持ち合わせるこのレベルの選手達特有の、「あんまり考えてなくて体が勝手に・・・」的な答えとは違って、良い意味で裏切られたから聞いてみて良かった。

夜、ビデオケーブルのトラブルで白黒映像でのビデオミーティングになったけど明日の修正ポイントは絞り込めた。

ビデオミーティング後、先日ルスツのテクニカルスキーコンテストで全日本行きを決めた、師匠の関係の選手も含めてしばらく部屋で滑りのビデオチェックや、自分のiphoneに入れてる全日本のDVDを見ながら技術論を話し合う。
ここでも今シーズンに向けて調達したビデオケーブルやハイビジョン用のHDMIケーブルなど各種ツールが活躍。

昨日はあんまり寝てないから早めに寝る。

今日は色んな刺激を受けられて良かった。
明日も頑張ろう。

2011-02-15

フリースキーVol.10

今月末出る予定の草大会の練習で富士見パノラマへ。

昨日の夜からの雪で、NEXCOの通行止め情報を見てて、目的地まで使う中央道はチェーン規制だけで、通行止め自体は無さそうな感じだけど、関越道が、練馬から本庄児玉まで通行止めになってるみたいだから、中央道、本当に開通してる?って半信半疑で出発。
最悪今日は断念で、明日の休みに行けばいいや、と思って6:30頃出発。

情報通り八王子でのチェーンチェックを頭に3kmほど渋滞。
その先は下手するとずっと雪道ってことも想定してたけど、しっかり除雪されていたのと、融雪剤もたくさん撒いてるみたいで、高速はずっとドライ路面で行けたから以外と普通のペースで到着。

到着してまずは大会エントリーでスクール小屋へ。
WEBエントリーもできるけど、それとは別に参加費振込みもしなきゃで、どうせ練習に来るからその時にエントリーと参加費支払いをいっきにやっちゃおう、っていう考え。
去年と同じ人が受付を担当して、自分の名前が珍しいから覚えてたみたい。
エントリーがあんまり増えてないから、他の人にも声をかけて欲しい、って言ってた。
スポンサーもついてるし、色々あるんだろうな、って思う。

先月末の大会やその他草大会なんかでも使ってるところでは使ってる、WEBエントリー&コンビニ支払い。
コンビに支払いだと、時間を気にせず申込完了できるのが嬉しい。
何気ない問題に見えるけど、そういう手軽さも少しはエントリー数に影響してるのかも、って思う。
とっつき安さが売上げに影響するっていうのは世の常なんじゃないかな。

大会の練習だから今日は板2本。
ロングターン用の板を履くのは先月末の大会以来。
10:30過ぎに練習スタート。

ラーチゲレンデ大会コート上部から
大会で使うコートはラーチゲレンデ1コースだけで、大回り・小回り・総合滑走の3種目だけ。

ちょっと心配してたとおり、ラディウス特大のロングターン用の板は、この大会で使う狭いバーンにはあんまり向いてない。
積極的に動こうとして、多めに内側に動くと、簡単に外足が逃げてってしまう。
どうしようと悩みつつ、先月末の大会の決勝で撮ってiphoneに入れといた上位選手達のビデオを、ゴンドラの中でチェックしてるうちに、このバーンでこの板を使う場合の最適解がなんとなくイメージできて試してみると、久しぶりに思い描いたものと足元の感覚がマッチした。

ラーチゲレンデ下部から
イメージしたポイントは2つ。
ラディウスが大きいなら、思いっきり板をたわませてターン内側に板を戻してかなきゃいけない。それをするには、できるだけ外足側に重心をキープする意識を強く持つ。
コース幅が狭いから、ターン後半を横に引っ張りすぎず、谷回り部分をできるだけ縦に落としながらターンコントロールしていく。

この2つを使うことで、外足が逃げるリスクを回避しながら結果的に谷回りを縦に落としてくことになって、この板、このバーンにベストマッチの滑りを導き出せるはず。

来週は2日間のプライベートレッスン。
このバーンに似た状況があれば、この組立てで滑ってみて師匠にどういう評価を受けるか試してみよう。

昼食を挟んだ後、ショートターン用の板に履き替えて小回りと、先週に引続きターン前半で板のトップをターン外方向に向けてく部分のパーツ練習。
ショートターンではどれだけトップを外方向に出していけるかでターンスペースが決まってくる。
スペースを使えれば使えるほど、当然滑りが大きく見えて迫力が増す。
ジャッジマンから見れば、単純に横幅の問題だから、これほど評価の差をつけやすい要素は無いんじゃないかと思う。
自分がジャッジマンで、その要素だけ見ておけ、って言われたらこんなに簡単なことはない。
それだけにこの要素を進化させれば、その分わかりやすく評価に現れてくと思う。
もうこれは練習あるのみ。
粘り強く頑張ろう。

ここは、ゴンドラ1本で頂上まで行くと、下まで約3kmのコースがメインっていう特徴的な斜面構成。
今日は本数でいうとそんなに滑ってないように思うけど、1本が長いからそれなりの滑走距離だったと思う。

15:30過ぎくらいになって一番下のほうにちょっとある緩斜面で、クールダウンがてら最後にロングターンの要素をゆったりしたリズムで確認して上がり。

出発は16:30頃になったけど、ここは諏訪南ICまで10分弱で着くのが魅力。
すぐに高速に乗って、途中工事渋滞が少しあったけど、18:30頃いつも寄るガススタンドで給油。

都内は今朝までの雪がまだ結構残ってた。

2011-02-09

フリースキーVol.9

大会明けで色々思うところがあって、滑りの修正を中・緩斜面でやりたかったからサンメドウズへ。

今日は10:00頃到着で、10:30頃練習スタート。

滑りに迷った時は、ここへ来るのが定番化してきた感じ。
2年前にクラウンはここで取得。
技術も気分も一新したい時は、なんとなくここに来たいと思う。

ここの斜面構成はすごくシンプルで、基本的な練習を効率よくやりやすい直線的な中・緩斜面が高速クワッド脇にある。
一番上のクワッド脇にせいぜい2ライン、多くても3ラインしかないコブ斜面を練習して、その先は中回り・大回りのバリエーション練習っていう順番で滑り続ける。
もっと斜度のある斜面もあるんだけど、その下があまりにもダラダラの緩斜面だから練習するには効率が悪い。
ただ、テククラの整地種目は斜度のあるほうの斜面でやってるぐらいだから、実践的に試したくなった時は、たまにそっち側にも行く。

去年もそうだったけど、1年で一番目標としてる大会が終わると、滑りを一新する気満々になる。
それは、来年に向けて少しでも早く、再構築する滑りの方向性を定めていきたいから。

今日やりたかったのは、ターン後半に板の進行方向に正体していく部分のパーツ練習。
自分の滑りの一番修正したい、板のトップをターン外側に向ける部分、もう少し分解して考えてみると、板をターン外方向に走らせるために、まずはその走りを生むポジションを作ることが大前提になる。
ターン後半、板の方向に正体すると、その瞬間板は走る。これが滑りのメリハリの原点になると思う。まだ形にはなりきってないけどまずはこれをベースに滑りを組み立て直していきたい。

ただし、実践的な滑りに変換していった場合には、板が走っていくのと同時に上体はフォールライン方向に向けてかないといけないから、下手すると上体と板がどんどん離れてしまって、すっぽ抜けの滑りになりかねない。
そうならないようにフォールラインの意識を持ちつつも、重心は外方向に向かってく板に当てがってかないといけない。

このあたりの意識はオフシーズンのグラスでさんざんやってきたから、その時の感覚を思い出すように心がけよう。

今月末、できれば出たいと思ってる草大会があって、その前にフリー練習とプライベートレッスンもあるから、今日考えたあたりのことを、その中である程度形にしていきたい。

15:30頃、斜面状況が見えづらくなってきたし、脚に疲労感がたまってきたあたりで上がり。

双葉SAに寄ったけど特に何も買わずに綺麗に見えてた富士山を撮っただけで出発。

19:00過ぎに帰宅。

2011-01-31

大会Vol.4

大会決勝。

言ってもどうにもならないけど、予選であと3点取ってれば、出場してた。
この差は大きい。

観戦だけの今日は遅めの出発。
8:20頃チェックアウト。
レストハウスが出場選手でごった返す時間をちょっとはずして選手達がとっくに足慣らしに出た後の時間に到着。

今日は、これからの1年で修正していく軸になる部分を見定めるために、選手達の滑りをじっくり見ながら、気になる選手の滑りはビデオ撮り。

ビーナスコース決勝スタートラインは上の棚から
去年とその4年ほど前に出た時にも感じたけど、決勝に進出した選手は誇りを持って滑ってるように見える。
それを見てると悔しい気持ちが沸き上がってくるし、次は絶対出場したいっていう気持ちが高まってくる。
そのためには今日ここでしっかりと出場した選手、特に上位の選手が持ってるうまさを頭に焼き付けないといけない。

男子120位、女子30位まで絞られた今日は、総合滑降・整地小回りの前半、約1時間の休憩をはさんで、大回り・不整地小回りの後半、の計4種目を1日でこなす。
そして種目が予選と一緒の、総合滑降・整地小回り・大回りは、コースこそ予選と一緒だけど、難易度を上げるためにスタート位置が予選よりもずっと上になる。
こういう設定一つとっても、出場しないと感覚的にわからない部分になる。

昨日、師匠から電話がかかってきた時にも話したけど、大回り・小回り共通で板のトップがいったん外を向いて上体をフォールラインに向けて落としたところに板が返ってくるようなタイムラグのある動きが、自分に足りない部分だっていうのが今日決勝に出てる選手達の滑りを見てても思う。
そしてその要素が大きくて躍動的に見えれば見えるほど、比例して高得点が出ているように見える。
最上位のほうの選手に至ってはそれにプラス自分の得意とする要素を付加してアピールすることで、さらに加点できてるように見える。

そのレベルまで行くのはちょっと難しいかもしれないけど、少なくともコンスタントに決勝に出場できてる選手とのそういう要素の差は1年かけて埋めてかないといけないし、埋められないと決勝進出は無いと思う。

これからいくつか出る予定の草大会にも、決勝進出してる選手もちらほら、もしくは同レベルの他の県連の選手も出場する。

これからシーズン中、練習しながら草大会も利用しつつ、良い方向に向かうようにしていきたい。

この大会最後のほうにあるキャプテンコースの不整地小回り。
去年に比べるとそれほど硬そうに見えないけど、転倒したりリスクを避けたラインを通る選手が結構いる。
実際に入ってるジャッジの話で、今日決勝に出場してる知り合いから聞いた情報では、スポーツマンコース小回りで、難易度の低いラインを通ってきた場合、あんまり良い点数を出さないっていう観点らしく、それが他の種目にも共通の話なら、ラインによる難易度の違いが一番わかりやすいのは不整地小回り。
確かにリスクの少ない、ほとんどコブの無いラインを通る選手にはあんまり良い点数は出てない。
そういう点では予選より決勝の評価がよりシビアかもしれない。
そして、良い点数が出てる選手、安定した滑りができてる選手は共通して、膝の返しが早いから確実に板が足元に戻ってくる。
これも板のトップが一度外に向いてフォールライン方向に落とした重心に対してタイムラグを持って戻ってくるっていう要素の一つ。
バンク系のコブラインでは上体を先行、刻みの細かいコブラインでは膝を先行で、重心をフォールラインに落としていかないといけないタイミングが早くなるに従って支点を足元に近い側にする、っていう違いがあるだけ。

大回り・小回り・不整地小回りで今自分が求めるべき要素はこれではっきりしたと思う。
キーワードは全ての滑り共通で「トップを外に一度向け、落とした重心に対して板がタイムラグを持って戻ってくる滑り」ってことになる。
すごくシンプルでわかりやすい。
これを軸にこの先1年を過ごそう。

全種目終了は13:30頃。
これで長い3日間が終了っていうことで、出場した選手同士ねぎらいの言葉を掛け合うこの大会ならではの光景。

種目終了後、選手達がみんな下りて行った後、当然のように予選だけしか出られなかった自分は滑ることができなかった、キャプテンコース不整地に入る。

最初の1本は、難しそうに滑ってた選手達のイメージがあったから、様子見で滑ったけど、実際の感触としては、去年感じたような歯がたたない、っていう印象は全く無くて、これならそれなりに行けそう、っていう感じだった。
2本滑ったけど2本とも途中で止まることは無く、逆にもっとハイパフォーマンスで滑りたいっていう欲が出るぐらいだった。

もういい加減14:00近くになってたから昼食をとって、中・緩斜面で基本的な動きを最後に3〜4本ぐらい確認しながら滑って、これから運転して帰る余力を多少残しつつ、上がり。

今回、色んなことを考えたこの車山にも多分、来年まで来ることは無いと思うから、次来る時には絶対、進化して帰って来ようと誓いつつ、15:00を過ぎて出発。

色んなところから富士山が見える中央道
久しぶりの下山。
ずっと気を張ってたから、体全体が緩んでく感じがする。

帰り道の中央道で思ったけど、中央道エリアのスキー場が好きなのは、それぞれのスキー場のアクセスや斜面構成もあるけど、中央道から見える山々の佇まいや、ダイナミックさに見応えがあるのも理由の一つだと思う。

会社に4日も休みをもらってたから、双葉SAで、ばらまきみやげを買いつつ平日だから渋滞もほとんど無く、順調に帰宅。

2011-01-30

大会Vol.3

予選2日目。
朝8時時点で-13.5℃
今日は昼ぐらいから雪の予報。

昨日よりもハードなバーンになるかと思ったけど、実際はそうでもなく、昨日より少し柔らかくすら感じる。

1種目目のウェーブ小回り。
昨日までの間に決めておいたラインに入る。
ウェーブ小回りコート
コート外は柔らかめだったけどコート内は見た目に少し硬そうに見えたからそのイメージで入ったけど、思った以上に柔らかくて返りが全然無い。
この種目は斜面設定が中斜面でカービング系の動きを求められて、板の返りを思いっきり利用するから、すっぽ抜けに気をつけつつも、最大限スピーディーさを求めなきゃいけないから、斜面の硬さを見誤ると致命的。
気づいた時には時すでに遅しで、終盤に失速して前にいく気持ちが出過ぎておそらく横スペースがとれてない滑りになってしまったと思う。
237点。
微妙だけど、プライベートレッスンの時にもあんまりいい感触は得られてなかったから、仕方ないと思うことにして2種目目に気持ちを切り替える。

2種目の大回りはなんと最終滑走から数えて3番目。
昨日と同様、長さとラディウスの全然違う板に足を慣らすために何本か滑ってる間に、まずいことに気づく。
ゴーグルのレンズ色が一番苦手とする気象条件に入ったらしく、雪面状況がつかみにくい。
これも次回に生かしたいけど、大会中にレンズを付け替えてる余裕はあんまり無いから、気象条件を全てカバーできるように曇りや、ちらつく程度の雪のシチュエーションに強いタイプのゴーグルを用意しておくべき、って強く思う。
こんなことが理由でパフォーマンスが落ちてしまうのはあまりにもったいない。

最後のほうだからってタカをくくってたら、結構ギリギリの時間になって慌ててコートに向かう。
下から点数の出かたを見てターンサイズや自分の得意とする部分の見せ方など充分考えたつもりだから、迷いなくスタート。
「これで決勝に進んでやる」って心でつぶやきながら予定通りに滑る。
結果は234点。

最後の最後でやってしまった、と思いしばらく茫然として動けなくなる。
今の1本、何が一番いけなかったのか、去年みたいに有料のスーパースロー映像サービスが無い今年は確認する術がない。

それまでの点数も頭に入ってたから自分の置かれた状況がすぐ把握できた。
先週のプライベートレッスンで師匠から言われた「決勝進出ボーダーライン上」っていう言葉が重くのしかかる。

重い気持ちのままとりあえず、昼食休憩をとり、進出できるかどうかわからないまま、決勝の不整地小回りで使う、すごく癖のあるキャプテンコースを、決勝進出確実な知り合いと2本ほど一緒に滑る。
ここは毎回全く状況が変わってしまうから、行って見ないと本当の状況がわからない。
下から見た感じだけの印象で入ると見事に裏切られる。
去年は硬くて歯が立たないって思った斜面だけど、今年はそれほど硬くないせいか、これならなんとかなりそう、って思ってやっと少し気持ちが落ち着く。
依然として雪面状況が見えづらい中、さらに日が陰ってきて状況は悪化する一方だから、今日はここで上がることに。

上がってレストハウスに落ち着いた頃には、そろそろ大会の携帯サイトで結果がアップされる時間に。
恐る恐る見てみる。

決勝進出ラインに3点足りず予選突破ならず。
ジャッジが5審3採制のシステムだから、まさに最後の大回りのジャッジ1人1点づつがネックになってしまった。

色んな思いが頭の中をグルグル回る。
今ここから長い1年が始まるっていう思い、決勝進出できなかったことで積むつもりで積めなくなった経験、その経験を積む権利を手にした、去年出場した草大会に出てたから知ってる自分と似たような実力の選手、などなど。

心の拠り所を求めて妻と少し電話で話した後、ずっしり重い気持ちでホテルに戻る。

多分今日のような状況のことを克明にブログに書くことは1年のスキーライフの中で一番辛い記録付けだと思う。
だけど元々、これを書いてくことで少しでも上達のきっかけになれば、って思って始めたんだから、しっかり刻んでおかないと。

明日は去年に引続き屈辱の決勝観戦。
自分より上手い選手達と自分との差となってる部分をじっくり噛みしめるように観察しよう。

2011-01-29

大会Vol.2

いよいよ今日から予選開始。
今日は2種目、明日2種目。

参加者が450名弱ほどにもなるこの大会は2種目同時進行であるにもかかわらず、4種目こなすために2日間かかる。
毎回参加人数が減ってく中で、種目終了時間がどんどん早くなって来てる。
午後遅くなるとバーン状況が一変してしまうから、いくら人数が減っても1日に集約してやってほしくは無いけど、決勝は1/3ほどに人数が減るなかで1日に4種目やってしまう。
決勝に進むぐらいだから、ある程度難易度をあげても構わないっていう判断もあるんだと思う。
最後のほうでやる不整地小回りは、硬くしまったバーンでやるから、スリリングな感じで名物種目の雰囲気になる。

去年は1種目目で内足に乗りすぎてまさかの360°。
今回、頭に残ってるそのイメージを早く払拭したいっていうのもあった。

5〜6本アップの後、1種目目のビーナスコース総合滑降に向かう。
バーンコンディションが最高のなか、考えてた通りの構成を無理の無い流れのなかで作り、243点。はじめての240点台。
悪いイメージを払拭できただけじゃなく、一気に流れをつかむことができた気持ちになる。

2種目目のスポーツマンコース小回りに移るために板を履き替えにいくと、そちらの種目を先に終えた知り合いからスポーツマンが思いのほかコンディション良好でガンガン攻めてOKの情報が入る。
板を履き替えると20㎝長さが短くなるだけじゃなくラディウスも大きく変わるから、そこからまた足慣らしを数本した後、スポーツマンへ。
スポーツマン小回りコート
先週から通るラインは決めてイメージを高めてきたから、そのラインに入る。
情報で聞いてたのとはちょっと違って、時間の経過の中でアイスバーンが出てきてることにスタートしてすぐ気づくけど、そこは想定範囲内。
1本滑って上ってくると状況が一変してる、なんてことはしょっちゅうだから今更驚くようなことじゃない。
1ターンごと丁寧にこなし、途中からギアチェンジするけど、足慣らしの段階でやろうと思ってた、板を横に出してターンスペースを作って大きい滑りを見せるつもりが、あまりうまくできず237点。微妙。

これで今日の種目は終了だから反省の意味を込めて、人の点数を分析するために、しばらくスポーツマンで研究。
電光掲示の得点板(5審3採制)
点数が出てる人と出てない人の差は、板が横に出て重心がフォールラインに落ちて行った後で板が回ってくるタイムラグの量によるところが大きいように見える。
小回りでそのタイムラグを作っていくためには早い膝の返しが必要になる。
板と一緒に動いてるだけでは板の抜けや走りっていう部分が出しづらい。
うまくできなかったけど、どうやら目指してる方向性は間違えてないみたい。

一度昼食休みをとった後、明日の種目2本づつと動きの基本的な部分の確認2本の計6本限定で練習。
去年はこの段階の練習を少しやり過ぎて疲れが次の日に残ってしまったから、控えめに。
点数もそうだけど、去年の経験を確実に生かすことが今日時点では、できてる気がする。

15:00には上がって大会の携帯サイトを確認すると、今のところ99位。
予選突破の120位までわずか3点差。
明日の2種目次第ではいくらでも引っ繰り返される得点差。

こないだのアジアカップサッカー日本代表の準々決勝でそれを勝ち抜くかどうかでその先が大きく変ってくるっていう話があった。
負ければそれで終わり。勝ち抜けば次で負けても3・4位決定戦に出られるからそれだけ国際経験が積めて、次のワールドカップに向けてチーム力として、その差が出てくるっていう話だった。

今自分としてもここで決勝に残れてまた1つ経験を積めるか、敗退して観戦で終わってしまうかでこの先1年に大きな違いが出てくると思う。

今晩はアジアカップサッカー日本代表の決勝だけど、それどころじゃない。早く寝ないと。
明日が正念場。
明日はさらに順位を上げるぐらいの強い気持ちで、でも気負うんじゃなく、今できる最高の滑りを出して行こう。

柔らかい動きで。

2011-01-28

大会Vol.1

このブログをはじめる時に一番最初にイメージしたのがこの期間。
それがいよいよ今日から始まる。

大会前日の今日は、家を8:00過ぎに出発して11:30頃現地入り。

先週までは無かったウェーブ
気持ちを抑えて練習は控えめにしつつ、できれば明日からの予選2日間にまずピークを持っていきたい。

今日は見忘れたけど、多分平均的な低い気温でバーンもやや硬めぐらい。

今日大きく変わった感覚として、去年から真剣に考え続けたスポーツマンコースに対するアプローチ。
攻略したとまでは言わないけど、対処の仕方がだいぶん見えてきて、少なくとも苦手意識のようなものはだいぶん無くなってきたことに気づく。
上のほうはワンターンごと丁寧に、途中から流れに乗っていき、下1 /3ぐらいは攻めるっていう構成が、だいぶん体に染みついてきた気がする。

去年この大会で優勝して、全日本でもトップ10に入ってる選手が、自分の練習も兼ねて直前トレーニングの講師っぽいことをしてる様子。
スポーツマンの小回り、今年から設定されたビーナス下の小回り人口ウェーブを見てたけど、この大会2位以下の選手達とは全く別次元の滑り。

スポーツマン小回りは、あの硬いバーンでなんであれだけ板を横に出して重みをしっか乗せていけるのか。
人口ウェーブも普通なら跳ね上げられるようなタイミングでウェーブに入ってもウェーブが無いかのように事も無げに超えてく。
元ワールドカップレーサーともなると、本当に自分の足のように自在に板を操る。

それを見てて久しぶりに思い出したけど、この大会に出る最大の意義は、全日本トップレベルの選手と全く同じシチュエーションで、本気で滑る中でその大きな違いを目のあたりにして、得るものは莫大ってこと。

トップレベルの選手のレッスンを受ける中で得られるものもたくさんあるんだけど、それは講師と客っていう関係の中で、ある程度好意的な対応をしてもらう中での話であって、同じ大会に出て、突き放されるような技で決定打を突きつけられ感覚は得られない。
そういう意味でこの大会には特別な意味がある。

今日の練習は明日の攻め方が固まったあたりで15:30前に上がり。

宿泊は山の麓の白樺湖畔で、18:00からの受付にまた上がって行かないといけないから結構忙しい。

iphoneとテレビをビデオケーブルで接続
つかの間の休憩でこないだ買ったビデオケーブルを使ってみると、宿泊先でよくあるサイズのテレビならiphoneサイズの動画でも荒さはそれほど目立たずいい感じ。
滑りのチェックをするにもiphoneに入れてるDVDをチェックするにも申し分無い。
それと、先月買ったモバイルキーボードにipodの操作機能がついてるからそれをリモコンとして使えるのも便利。

テレビを見てて気になったんだけど、スキーの時に泊まる所はほとんどアナログタイプのテレビ。
アナログ放送終了に際してどうするんだろう。やっぱりチューナーで対応かな。
これを機にテレビを入れ替える所もあるなら、HDMI端子とか最新の機器にも対応して、撮ったハイビジョン動画の再生もできたり、こういう時の環境がもっとよくなるかも。

受付後の開会式。
去年の男女優勝選手による選手宣誓
デサントのオフィシャルサプライヤー代表として自分がかつて教えてもらってた時期もあった元デモンストレーターが来てる。
気づけば現役時代をよく知ってる選手たちが専門委員やイグザミナー、メーカーなど選手をサポートする側に回ってきてる。
開会式はあっさり30分ほどで終了。

朝6:00起きの予定だから早めに寝る。

明日は硬くならずに動きを出して行こう。

2011-01-26

大会準備

今日の休みは明後日からの大会の準備にあてる。
今の調子からすると本当はすごく練習したいところだけど、1日開けて金曜に滑って次の日が大会だから今日は我慢。

遠征グッズとして買ったiphone用ビデオケーブル。
これがあれば、今までのプライベートレッスンで撮りためた自分の滑りとiphoneに入れてる技術選のDVDをテレビにつないで チェックすることができる。
apple純正も含めていくつか出てるけど探した中ではこれが一番安かった。
見ながら充電もできるタイプ。
iphoneサイズで納めてるデータだから出力するモニターサイズによってはかなり画像が荒くなるのは覚悟で、一応チェックできる程度、っていうつもり。

今日はこれを買いに行ったりとか、ワックスがけやパッキングなど色々と大会行きの準備をする。
行った先でのことや去年のことを考えると意外と欲しいものや準備しなきゃいけないことがたくさんある。

去年は大会の出場が4年ぶりだったから、勝手を忘れてるっていうのも手伝って、行く直前には変な緊張感を感じてた。
それにクラウンを取った次のシーズンであんまり無様な結果は出したくないっていう自意識過剰なプレッシャーもあったと思う。
今回はそれに比べると今自分が置かれてる状況が去年に比べるとだいぶん見えてるせいか、この時点での去年の心理状況とはだいぶん違う。

もう今さら何かを大きく変えられるわけではないから、
大会を前にしては良い滑りとか抜けの良い滑りのイメージを高めよう。

2011-01-19

プライベートレッスンVol.3

来週末にせまった大会の会場、車山でのプライベートレッスン。

車山は家から片道200Kmちょっとあるから結構早めに出発しないといけない。
家を4:15頃出発で師匠の家で5:00頃合流。
車山には8:20頃到着。
天候はわりと穏やかで先週より少し気温が高い。
予報では11:00頃晴れてくることになってたけど、大体そんな感じで夕方まで晴れた。
今まで来た中で一番やさしいバーンコンディション。

最初に165cmの板で数本滑ってテクニカルなチェックが入った後、185㎝の板に乗り換えて大回り系の種目をやるビーナスコースに向かうと何故か滑走禁止に。
先週も途中にブッシュがあってまともに滑れなかったから今週こそって思ってたのになんで?って感じ。
練習に来てる人たちが他にもいたけど、規制をくぐって練習する人もちらほら。

ビーナス中段からとスポーツマンで練習。
スポーツマンは今まで滑った中で一番滑りやすい。
いつもの調子で入ってみたらあきらかに攻め足りない滑りになってしまう。ここでこんなに攻めてもいいの?っていうぐらい滑りやすい。
大会でもバーンコンディションによっては攻め方の度合いを変えないといけないけど、ここはアウトコントロールになりやすいから、大会中も人の滑りを見てコンディションを絶対見誤らないようにしないと。
ただし、どんなコンディションだろうと上はゆったり、下はギアチェンジしてスピードアップっていう構成でメリハリは作っていかないといけない。
あくまでも自分のコントロール下に於いてだけど。
構成的なメリハリもそうだけど、滑り自体にももっとメリハリをつけて行かないと見映えがしない。

練習終盤にさしかかって、やっぱり1本はビーナスに入りたい、とあきらめきれず、本当はダメだけど入ってみることに。
リフト上から見て、入っていく人はどこから侵入してるの?っていうぐらい入っていったシュプールが見当たらない。

ビーナスに入ってみて初めて、あ~なるほどって理解する。
ビーナス上部はエッジが全く効かない超ハードアイスバーン。
これじゃあ滑走禁止にするし、入ったシュプールもバーンが硬すぎてつかないはずだ、と足元に恐怖を感じながら納得。
ちょっと下に下がったところから大回りのラインどりの確認。
師匠に入り方の目安も聞けたから行っておいて良かった。

全体的に上体の動きがしっくりこない部分は、柔らかく動くことで 板の抜けも良くなってきたけど、まだ今ひとつ今の状況からは気持ちよく抜け切れない感じ。

朝9:00過ぎからはじめて、上がったのは15:30近く。

諏訪南ICまでの道の途中の見通しの良い場所。
八ヶ岳の全貌が綺麗に見える。

師匠から解散時に激励と一緒に苦言が。
「このままでは決勝進出はボーダーライン上」

それは自分でもなんとなくわかってる。
その理由としてはやっぱりメリハリの部分。
恐らく安定感や基本的なテクニックは良いんだと思うけど、一昨年までの検定の滑りがすっかり身につきすぎたせいなのか、去年、今年と大会を意識した練習を重ねてきて、まだ「魅せる滑り」っていう部分に対して一皮剥けきれない状況がずっと続いてる。
師匠からそうは言われてないけど、瞬間的なターンからの抜け出しなんかに必要な「キレ」っていう切り口で考えても、強い外軸っていう切り口で考えても、そのベースとなる基本的な体作りに今ひとつ本腰を入れられていないのも原因のひとつだと思う。

とにかく大会までの練習は、大会前日のコート下見を兼ねての多少の練習を抜かしてこれで終了。
この期に及んではここまでの積み上げを無駄にしないこと、去年の大会での失敗を繰り返さないこと。これに尽きる。
そのへんは割り切って行こう。

2011-01-11

フリースキーVol.8

月末の大会の会場となる車山へ練習へ。

ここに行くのがいつも憂鬱なのはハードなアイスバーンだから。
もともとここも含めて白樺湖周辺のスキー場は気温が低くなりやすくて、ハードなバーンになりやすい中で、ここは山自体がすごく開けた場所に位置するから常に風にさらされやすくて、とりわけアイスバーンになりやすい。
っていうか、ここでアイスバーンが全然無い状況に今まで出くわしたことが無い。
大げさじゃなく、「青氷ーあおごおり」っていう状態を人に説明するなら、自分だったら真っ先にここを例にあげると思う。
レーサーあがりじゃない自分としては、むしろゆるゆるの悪雪のほうが得意。

到着時、外気温−9℃。

大会のコートとなる主な斜面は2つ。ビーナスコースとスポーツマンコース。
各コースのコースイメージを高めるために上部・下部から写真を撮る。

スポーツマンコース上部から
特に名物って言って良いのはスポーツマンコースだと思う。スタートからいきなり急角度で落ち込んで、そこで一度重心が上に抜けると下に下にどんどん落とされて暴走気味になって止まるまで歯止めがきかない。
かと言って慎重になりすぎて低い重心をキープするあまり、動きが少なくなると次のターンの初動が遅れてターン後半に詰まってその後いっきに板が横に抜けすぎて、これもやっぱり結果的にノーコントロールの滑りになってしまう。
程良い動きを出していくのが本当に難しい。
スポーツマンコース下部から
未だ明確な解答を導き出せてないけど、少なくともリカバリーが難しい分、重心を落とす方向を絶対に間違えられないのは確か。

決勝まで進出したら、超ハードアイスバーンのコブ斜面のキャプテンコースが待ってるけど、進出したことがない自分にとっては未知の領域。
去年、決勝の最後のほうの時間帯でコブ種目を見てたら転倒した選手が、見た感じだと肩の脱臼か鎖骨骨折。
どの斜面も東か南東向きだから、午後2時を過ぎるくらいからは斜面が完全に日陰になって、MAXで硬いバーンになる。
去年ちょっと滑ってみたけど戦意喪失って感じだった。

毎年この時期にここに来ると平日でも明らかに月末の大会を見越した練習に来てる人が結構いる。
今回も来シーズンのウェアを着てるそれらしき集団がいて、よくよく見てみるとNORDICAとBLIZZARD(TECNICAグループ)チームの合宿で、コーチに元デモンストレーターと全日本のジャッジマンっていうチーム構成。
いろんな県連に所属してるメンバーだから月末の大会に全員が出るわけじゃない。
1日を通してスポーツマンコースで練習してたけど、あのコースを自在に滑れる技術はすごいと思いながら今年の滑りの傾向を分析。
小回りは少し横のスペースを使ったほうが良さそうな雰囲気。

問題の大回りの板。
ビーナスコース上部から
最初の数本はチューンナップ上がりたて独特のエッジの引っかかりとR=27.5mに対して、動きがマッチしなくて、全然滑りにならない。
3~4本滑ってやっと、GS系の長い板に対してゆったりと動く感じを思い出す。
本当のハイエンドの板には乗ったことが無かったから心配だったけど、なんとか感触はつかめてきた。

ビーナスコース下部から
大回り系の練習をしようと思ってたビーナスコースはコース中盤あたりに大きなブッシュがあって、その手前でコース規制をかけてるから、まともに大回りの練習はできず、上部の落ち込みからの1.5ターンぐらいをほぼインスペクション程度で繰り返し確かめる。

大回りの板の感じがだいたいわかったところで、そこから昼食をはさみつつ小回りと各運動要素を車山での動き方として確認。
スポーツマンコースで数本小回りを練習してたけど、NORDICA&BLIZZARDチーム がいてやりづらい雰囲気だから他の場所に移って基本要素を確認しながら中速ぐらいで練習。

結局朝10:00から16:00前ぐらいまで滑って足はガクガク。

来週はここで師匠とのプライベートレッスン。
大会前の最後の平日練習になるからビーナスコースはまともに大回りができるようになっていてほしい。

諏訪南ICに着く頃にはすっかり暗くなってたけど、日没が一番早い時期に比べると既に少し日が長くなってきた気がする。

2011-01-04

ニュースキー&マテリアル整理

いつもお願いしてるサービスマンに、年末年始の間に新台調整をお願いしてた、185㎝の新しい大回り用の板が、上がってきた。

左:ロングターン用 右:ショートターン用
色々とメーカー側の手違いがあったらしく、届くのがこの時期になってしまったのと、板自体、若干オーバースペックぎみな板になってしまった。
届く前からハイエンドの板であることはわかってたけど、改めて届いた板のサイドウォールの厚みを見て、張りの強そうな板だなーっていう印象と、確かにR=27.5mのまっすぐなシルエット。
本当に使いこなせるだろうか、と不安を感じる未知の領域。
月末の大会に向けて、早く自分のものにしないと。

そのサービスマンはここ5年間ほど、新台調整と、シーズンオフ後のチューンナップをお願いしてる、オリンピック選手のサービスマンもやってた人。
シーズンを通してズタズタになった板をいつもびっくりするぐらい生き返らせてくれる。

マテリアルのサイクルに関しては、持ってもだいたい2〜3シーズン。
シーズンで多いときは滑走40日以上、ブーツに関してはグラスでも使うから、それに+10日ぐらいっていう使用日数の中で、板はヘタりもあれば、チューンナップの繰り返しでエッジが痩せてエッジを研げる限界がくるし、ブーツもインナーがだんだんヘタってきて、ウェアは防水性能が薄れてくる。

だけど家の中で置けるスペースにも限界があるから次々整理してかなきゃなんだけど、後回しにしてるうちに混沌としてきた。
ってことで妻の分も入れていっきに板2本、ブーツ2足、ウェア3セット、その他グローブ、ゴーグルなど細かいものも入れれば合計20点以上のものを持って、車でB・SPORTSに大量処分に向かう。

BOOK OFFなど関連のショップがおそらく全部そろったこの店舗は、年始から大盛況。駐車するのに10分ぐらいかかる。
店内も賑わってて、査定を待ってる間に、結構色々と面白いものとかなつかしいものを見れるから待ってても飽きない。 たまに受付カウンターそばを通ると、持っていったマテリアルを査定するのに店員が集まって審議してる様子。査定が難航したのか結局40分ぐらいたってから呼ばれる。
それなりの金額が返ってきたら焼肉にでも、なんて言ってたけどそれをはるかに上回る金額の提示。って言っても+10000円程度だけど。
結構な値段がつくだろうと予測してたものが値段無しの意外な結果だったものもあるけど、よくよく考えるとレアなマテリアルで自分にとっては価値がある(実際かなり高価な)ものでも、過去のスキー雑誌の別冊カタログに載ってないものだと値段がつけられない、だから値段無し、っていう悲しい結果になってる場合もあるのかも、とも思う。

それでも他のマテリアルも高価なものばかりだから結構な金額に。焼肉から貯金に計画変更。

ちょっとお金も入って、持ち物もすっきりした清々しい気持ちで帰宅。

2011-01-01

フリースキーVol.7

安比最終日の元旦。
新年のスタート。
昨晩までの大雪も一旦落ち着いた。

雪で車が完全に埋まってる。掘り起こして出発するために汗だくで必死に雪かきして、時間もかなりかかった。

昨日までの2日間でゲレンデの半分ぐらいのコースしか回ってなかったけど、今日は自分の中で、ここに来て滑るのを一番楽しみにしてるコースを目指してたから、最初の1本目のゴンドラでいっきに目指す。

ゴンドラ山頂駅のコース案内を見て呆然。
なんと昨日の大雪で雪崩の危険回避のためにコースの半分近くが閉鎖。
その中には目指してたコースも含まれてる。
東京からの往復で実に約1200km。そう簡単に来れるところじゃないだけに本当にがっかり。

気を取り直してその他のコースを滑る。
大雪がもたらした分厚い雪の層が足元にあるのがわかる。昨日までの圧感覚とは明らかに違うものを感じる。
風景も明らかに変化した感じ。今回は3日間、同じコースでもそれぞれ色んな光景を見られた気がする。
昨日はほとんど滑れなかったから今日は割と体力が残ってて、結局3日間で一番多く滑ったかもしれない。

妻も一応SAJ2級持ち。1シーズンブランクがあるけどだいぶん足元も、こなれてきた感じがあるから何本か割ときちんと教えてみたら、みるみる上達する。
自分が平日休みになってから1人で練習に行く機会が増えたけど、教えてると自分もちゃんと腰を据えてパーツ練習ができるから、今シーズンは妻ともできるだけ多く滑りに行きたいと改めて思う。

妻の実家に戻るから、道もどうなってるかわからないし、早めにってことで13:30ぐらいには上がって出発。

予想はしてたけど通行止めで松尾八幡平からは高速に乗れない。
下道で様子を見ながら、結局高速に乗れたのは盛岡から。

18:00頃、妻実家に到着。
早めに寝てしまう妻祖父と一緒の夕食にもなんとか間に合った。

明日は東京へ。