2011-01-31

大会Vol.4

大会決勝。

言ってもどうにもならないけど、予選であと3点取ってれば、出場してた。
この差は大きい。

観戦だけの今日は遅めの出発。
8:20頃チェックアウト。
レストハウスが出場選手でごった返す時間をちょっとはずして選手達がとっくに足慣らしに出た後の時間に到着。

今日は、これからの1年で修正していく軸になる部分を見定めるために、選手達の滑りをじっくり見ながら、気になる選手の滑りはビデオ撮り。

ビーナスコース決勝スタートラインは上の棚から
去年とその4年ほど前に出た時にも感じたけど、決勝に進出した選手は誇りを持って滑ってるように見える。
それを見てると悔しい気持ちが沸き上がってくるし、次は絶対出場したいっていう気持ちが高まってくる。
そのためには今日ここでしっかりと出場した選手、特に上位の選手が持ってるうまさを頭に焼き付けないといけない。

男子120位、女子30位まで絞られた今日は、総合滑降・整地小回りの前半、約1時間の休憩をはさんで、大回り・不整地小回りの後半、の計4種目を1日でこなす。
そして種目が予選と一緒の、総合滑降・整地小回り・大回りは、コースこそ予選と一緒だけど、難易度を上げるためにスタート位置が予選よりもずっと上になる。
こういう設定一つとっても、出場しないと感覚的にわからない部分になる。

昨日、師匠から電話がかかってきた時にも話したけど、大回り・小回り共通で板のトップがいったん外を向いて上体をフォールラインに向けて落としたところに板が返ってくるようなタイムラグのある動きが、自分に足りない部分だっていうのが今日決勝に出てる選手達の滑りを見てても思う。
そしてその要素が大きくて躍動的に見えれば見えるほど、比例して高得点が出ているように見える。
最上位のほうの選手に至ってはそれにプラス自分の得意とする要素を付加してアピールすることで、さらに加点できてるように見える。

そのレベルまで行くのはちょっと難しいかもしれないけど、少なくともコンスタントに決勝に出場できてる選手とのそういう要素の差は1年かけて埋めてかないといけないし、埋められないと決勝進出は無いと思う。

これからいくつか出る予定の草大会にも、決勝進出してる選手もちらほら、もしくは同レベルの他の県連の選手も出場する。

これからシーズン中、練習しながら草大会も利用しつつ、良い方向に向かうようにしていきたい。

この大会最後のほうにあるキャプテンコースの不整地小回り。
去年に比べるとそれほど硬そうに見えないけど、転倒したりリスクを避けたラインを通る選手が結構いる。
実際に入ってるジャッジの話で、今日決勝に出場してる知り合いから聞いた情報では、スポーツマンコース小回りで、難易度の低いラインを通ってきた場合、あんまり良い点数を出さないっていう観点らしく、それが他の種目にも共通の話なら、ラインによる難易度の違いが一番わかりやすいのは不整地小回り。
確かにリスクの少ない、ほとんどコブの無いラインを通る選手にはあんまり良い点数は出てない。
そういう点では予選より決勝の評価がよりシビアかもしれない。
そして、良い点数が出てる選手、安定した滑りができてる選手は共通して、膝の返しが早いから確実に板が足元に戻ってくる。
これも板のトップが一度外に向いてフォールライン方向に落とした重心に対してタイムラグを持って戻ってくるっていう要素の一つ。
バンク系のコブラインでは上体を先行、刻みの細かいコブラインでは膝を先行で、重心をフォールラインに落としていかないといけないタイミングが早くなるに従って支点を足元に近い側にする、っていう違いがあるだけ。

大回り・小回り・不整地小回りで今自分が求めるべき要素はこれではっきりしたと思う。
キーワードは全ての滑り共通で「トップを外に一度向け、落とした重心に対して板がタイムラグを持って戻ってくる滑り」ってことになる。
すごくシンプルでわかりやすい。
これを軸にこの先1年を過ごそう。

全種目終了は13:30頃。
これで長い3日間が終了っていうことで、出場した選手同士ねぎらいの言葉を掛け合うこの大会ならではの光景。

種目終了後、選手達がみんな下りて行った後、当然のように予選だけしか出られなかった自分は滑ることができなかった、キャプテンコース不整地に入る。

最初の1本は、難しそうに滑ってた選手達のイメージがあったから、様子見で滑ったけど、実際の感触としては、去年感じたような歯がたたない、っていう印象は全く無くて、これならそれなりに行けそう、っていう感じだった。
2本滑ったけど2本とも途中で止まることは無く、逆にもっとハイパフォーマンスで滑りたいっていう欲が出るぐらいだった。

もういい加減14:00近くになってたから昼食をとって、中・緩斜面で基本的な動きを最後に3〜4本ぐらい確認しながら滑って、これから運転して帰る余力を多少残しつつ、上がり。

今回、色んなことを考えたこの車山にも多分、来年まで来ることは無いと思うから、次来る時には絶対、進化して帰って来ようと誓いつつ、15:00を過ぎて出発。

色んなところから富士山が見える中央道
久しぶりの下山。
ずっと気を張ってたから、体全体が緩んでく感じがする。

帰り道の中央道で思ったけど、中央道エリアのスキー場が好きなのは、それぞれのスキー場のアクセスや斜面構成もあるけど、中央道から見える山々の佇まいや、ダイナミックさに見応えがあるのも理由の一つだと思う。

会社に4日も休みをもらってたから、双葉SAで、ばらまきみやげを買いつつ平日だから渋滞もほとんど無く、順調に帰宅。

2011-01-30

大会Vol.3

予選2日目。
朝8時時点で-13.5℃
今日は昼ぐらいから雪の予報。

昨日よりもハードなバーンになるかと思ったけど、実際はそうでもなく、昨日より少し柔らかくすら感じる。

1種目目のウェーブ小回り。
昨日までの間に決めておいたラインに入る。
ウェーブ小回りコート
コート外は柔らかめだったけどコート内は見た目に少し硬そうに見えたからそのイメージで入ったけど、思った以上に柔らかくて返りが全然無い。
この種目は斜面設定が中斜面でカービング系の動きを求められて、板の返りを思いっきり利用するから、すっぽ抜けに気をつけつつも、最大限スピーディーさを求めなきゃいけないから、斜面の硬さを見誤ると致命的。
気づいた時には時すでに遅しで、終盤に失速して前にいく気持ちが出過ぎておそらく横スペースがとれてない滑りになってしまったと思う。
237点。
微妙だけど、プライベートレッスンの時にもあんまりいい感触は得られてなかったから、仕方ないと思うことにして2種目目に気持ちを切り替える。

2種目の大回りはなんと最終滑走から数えて3番目。
昨日と同様、長さとラディウスの全然違う板に足を慣らすために何本か滑ってる間に、まずいことに気づく。
ゴーグルのレンズ色が一番苦手とする気象条件に入ったらしく、雪面状況がつかみにくい。
これも次回に生かしたいけど、大会中にレンズを付け替えてる余裕はあんまり無いから、気象条件を全てカバーできるように曇りや、ちらつく程度の雪のシチュエーションに強いタイプのゴーグルを用意しておくべき、って強く思う。
こんなことが理由でパフォーマンスが落ちてしまうのはあまりにもったいない。

最後のほうだからってタカをくくってたら、結構ギリギリの時間になって慌ててコートに向かう。
下から点数の出かたを見てターンサイズや自分の得意とする部分の見せ方など充分考えたつもりだから、迷いなくスタート。
「これで決勝に進んでやる」って心でつぶやきながら予定通りに滑る。
結果は234点。

最後の最後でやってしまった、と思いしばらく茫然として動けなくなる。
今の1本、何が一番いけなかったのか、去年みたいに有料のスーパースロー映像サービスが無い今年は確認する術がない。

それまでの点数も頭に入ってたから自分の置かれた状況がすぐ把握できた。
先週のプライベートレッスンで師匠から言われた「決勝進出ボーダーライン上」っていう言葉が重くのしかかる。

重い気持ちのままとりあえず、昼食休憩をとり、進出できるかどうかわからないまま、決勝の不整地小回りで使う、すごく癖のあるキャプテンコースを、決勝進出確実な知り合いと2本ほど一緒に滑る。
ここは毎回全く状況が変わってしまうから、行って見ないと本当の状況がわからない。
下から見た感じだけの印象で入ると見事に裏切られる。
去年は硬くて歯が立たないって思った斜面だけど、今年はそれほど硬くないせいか、これならなんとかなりそう、って思ってやっと少し気持ちが落ち着く。
依然として雪面状況が見えづらい中、さらに日が陰ってきて状況は悪化する一方だから、今日はここで上がることに。

上がってレストハウスに落ち着いた頃には、そろそろ大会の携帯サイトで結果がアップされる時間に。
恐る恐る見てみる。

決勝進出ラインに3点足りず予選突破ならず。
ジャッジが5審3採制のシステムだから、まさに最後の大回りのジャッジ1人1点づつがネックになってしまった。

色んな思いが頭の中をグルグル回る。
今ここから長い1年が始まるっていう思い、決勝進出できなかったことで積むつもりで積めなくなった経験、その経験を積む権利を手にした、去年出場した草大会に出てたから知ってる自分と似たような実力の選手、などなど。

心の拠り所を求めて妻と少し電話で話した後、ずっしり重い気持ちでホテルに戻る。

多分今日のような状況のことを克明にブログに書くことは1年のスキーライフの中で一番辛い記録付けだと思う。
だけど元々、これを書いてくことで少しでも上達のきっかけになれば、って思って始めたんだから、しっかり刻んでおかないと。

明日は去年に引続き屈辱の決勝観戦。
自分より上手い選手達と自分との差となってる部分をじっくり噛みしめるように観察しよう。

2011-01-29

大会Vol.2

いよいよ今日から予選開始。
今日は2種目、明日2種目。

参加者が450名弱ほどにもなるこの大会は2種目同時進行であるにもかかわらず、4種目こなすために2日間かかる。
毎回参加人数が減ってく中で、種目終了時間がどんどん早くなって来てる。
午後遅くなるとバーン状況が一変してしまうから、いくら人数が減っても1日に集約してやってほしくは無いけど、決勝は1/3ほどに人数が減るなかで1日に4種目やってしまう。
決勝に進むぐらいだから、ある程度難易度をあげても構わないっていう判断もあるんだと思う。
最後のほうでやる不整地小回りは、硬くしまったバーンでやるから、スリリングな感じで名物種目の雰囲気になる。

去年は1種目目で内足に乗りすぎてまさかの360°。
今回、頭に残ってるそのイメージを早く払拭したいっていうのもあった。

5〜6本アップの後、1種目目のビーナスコース総合滑降に向かう。
バーンコンディションが最高のなか、考えてた通りの構成を無理の無い流れのなかで作り、243点。はじめての240点台。
悪いイメージを払拭できただけじゃなく、一気に流れをつかむことができた気持ちになる。

2種目目のスポーツマンコース小回りに移るために板を履き替えにいくと、そちらの種目を先に終えた知り合いからスポーツマンが思いのほかコンディション良好でガンガン攻めてOKの情報が入る。
板を履き替えると20㎝長さが短くなるだけじゃなくラディウスも大きく変わるから、そこからまた足慣らしを数本した後、スポーツマンへ。
スポーツマン小回りコート
先週から通るラインは決めてイメージを高めてきたから、そのラインに入る。
情報で聞いてたのとはちょっと違って、時間の経過の中でアイスバーンが出てきてることにスタートしてすぐ気づくけど、そこは想定範囲内。
1本滑って上ってくると状況が一変してる、なんてことはしょっちゅうだから今更驚くようなことじゃない。
1ターンごと丁寧にこなし、途中からギアチェンジするけど、足慣らしの段階でやろうと思ってた、板を横に出してターンスペースを作って大きい滑りを見せるつもりが、あまりうまくできず237点。微妙。

これで今日の種目は終了だから反省の意味を込めて、人の点数を分析するために、しばらくスポーツマンで研究。
電光掲示の得点板(5審3採制)
点数が出てる人と出てない人の差は、板が横に出て重心がフォールラインに落ちて行った後で板が回ってくるタイムラグの量によるところが大きいように見える。
小回りでそのタイムラグを作っていくためには早い膝の返しが必要になる。
板と一緒に動いてるだけでは板の抜けや走りっていう部分が出しづらい。
うまくできなかったけど、どうやら目指してる方向性は間違えてないみたい。

一度昼食休みをとった後、明日の種目2本づつと動きの基本的な部分の確認2本の計6本限定で練習。
去年はこの段階の練習を少しやり過ぎて疲れが次の日に残ってしまったから、控えめに。
点数もそうだけど、去年の経験を確実に生かすことが今日時点では、できてる気がする。

15:00には上がって大会の携帯サイトを確認すると、今のところ99位。
予選突破の120位までわずか3点差。
明日の2種目次第ではいくらでも引っ繰り返される得点差。

こないだのアジアカップサッカー日本代表の準々決勝でそれを勝ち抜くかどうかでその先が大きく変ってくるっていう話があった。
負ければそれで終わり。勝ち抜けば次で負けても3・4位決定戦に出られるからそれだけ国際経験が積めて、次のワールドカップに向けてチーム力として、その差が出てくるっていう話だった。

今自分としてもここで決勝に残れてまた1つ経験を積めるか、敗退して観戦で終わってしまうかでこの先1年に大きな違いが出てくると思う。

今晩はアジアカップサッカー日本代表の決勝だけど、それどころじゃない。早く寝ないと。
明日が正念場。
明日はさらに順位を上げるぐらいの強い気持ちで、でも気負うんじゃなく、今できる最高の滑りを出して行こう。

柔らかい動きで。

2011-01-28

大会Vol.1

このブログをはじめる時に一番最初にイメージしたのがこの期間。
それがいよいよ今日から始まる。

大会前日の今日は、家を8:00過ぎに出発して11:30頃現地入り。

先週までは無かったウェーブ
気持ちを抑えて練習は控えめにしつつ、できれば明日からの予選2日間にまずピークを持っていきたい。

今日は見忘れたけど、多分平均的な低い気温でバーンもやや硬めぐらい。

今日大きく変わった感覚として、去年から真剣に考え続けたスポーツマンコースに対するアプローチ。
攻略したとまでは言わないけど、対処の仕方がだいぶん見えてきて、少なくとも苦手意識のようなものはだいぶん無くなってきたことに気づく。
上のほうはワンターンごと丁寧に、途中から流れに乗っていき、下1 /3ぐらいは攻めるっていう構成が、だいぶん体に染みついてきた気がする。

去年この大会で優勝して、全日本でもトップ10に入ってる選手が、自分の練習も兼ねて直前トレーニングの講師っぽいことをしてる様子。
スポーツマンの小回り、今年から設定されたビーナス下の小回り人口ウェーブを見てたけど、この大会2位以下の選手達とは全く別次元の滑り。

スポーツマン小回りは、あの硬いバーンでなんであれだけ板を横に出して重みをしっか乗せていけるのか。
人口ウェーブも普通なら跳ね上げられるようなタイミングでウェーブに入ってもウェーブが無いかのように事も無げに超えてく。
元ワールドカップレーサーともなると、本当に自分の足のように自在に板を操る。

それを見てて久しぶりに思い出したけど、この大会に出る最大の意義は、全日本トップレベルの選手と全く同じシチュエーションで、本気で滑る中でその大きな違いを目のあたりにして、得るものは莫大ってこと。

トップレベルの選手のレッスンを受ける中で得られるものもたくさんあるんだけど、それは講師と客っていう関係の中で、ある程度好意的な対応をしてもらう中での話であって、同じ大会に出て、突き放されるような技で決定打を突きつけられ感覚は得られない。
そういう意味でこの大会には特別な意味がある。

今日の練習は明日の攻め方が固まったあたりで15:30前に上がり。

宿泊は山の麓の白樺湖畔で、18:00からの受付にまた上がって行かないといけないから結構忙しい。

iphoneとテレビをビデオケーブルで接続
つかの間の休憩でこないだ買ったビデオケーブルを使ってみると、宿泊先でよくあるサイズのテレビならiphoneサイズの動画でも荒さはそれほど目立たずいい感じ。
滑りのチェックをするにもiphoneに入れてるDVDをチェックするにも申し分無い。
それと、先月買ったモバイルキーボードにipodの操作機能がついてるからそれをリモコンとして使えるのも便利。

テレビを見てて気になったんだけど、スキーの時に泊まる所はほとんどアナログタイプのテレビ。
アナログ放送終了に際してどうするんだろう。やっぱりチューナーで対応かな。
これを機にテレビを入れ替える所もあるなら、HDMI端子とか最新の機器にも対応して、撮ったハイビジョン動画の再生もできたり、こういう時の環境がもっとよくなるかも。

受付後の開会式。
去年の男女優勝選手による選手宣誓
デサントのオフィシャルサプライヤー代表として自分がかつて教えてもらってた時期もあった元デモンストレーターが来てる。
気づけば現役時代をよく知ってる選手たちが専門委員やイグザミナー、メーカーなど選手をサポートする側に回ってきてる。
開会式はあっさり30分ほどで終了。

朝6:00起きの予定だから早めに寝る。

明日は硬くならずに動きを出して行こう。

2011-01-26

大会準備

今日の休みは明後日からの大会の準備にあてる。
今の調子からすると本当はすごく練習したいところだけど、1日開けて金曜に滑って次の日が大会だから今日は我慢。

遠征グッズとして買ったiphone用ビデオケーブル。
これがあれば、今までのプライベートレッスンで撮りためた自分の滑りとiphoneに入れてる技術選のDVDをテレビにつないで チェックすることができる。
apple純正も含めていくつか出てるけど探した中ではこれが一番安かった。
見ながら充電もできるタイプ。
iphoneサイズで納めてるデータだから出力するモニターサイズによってはかなり画像が荒くなるのは覚悟で、一応チェックできる程度、っていうつもり。

今日はこれを買いに行ったりとか、ワックスがけやパッキングなど色々と大会行きの準備をする。
行った先でのことや去年のことを考えると意外と欲しいものや準備しなきゃいけないことがたくさんある。

去年は大会の出場が4年ぶりだったから、勝手を忘れてるっていうのも手伝って、行く直前には変な緊張感を感じてた。
それにクラウンを取った次のシーズンであんまり無様な結果は出したくないっていう自意識過剰なプレッシャーもあったと思う。
今回はそれに比べると今自分が置かれてる状況が去年に比べるとだいぶん見えてるせいか、この時点での去年の心理状況とはだいぶん違う。

もう今さら何かを大きく変えられるわけではないから、
大会を前にしては良い滑りとか抜けの良い滑りのイメージを高めよう。

2011-01-19

プライベートレッスンVol.3

来週末にせまった大会の会場、車山でのプライベートレッスン。

車山は家から片道200Kmちょっとあるから結構早めに出発しないといけない。
家を4:15頃出発で師匠の家で5:00頃合流。
車山には8:20頃到着。
天候はわりと穏やかで先週より少し気温が高い。
予報では11:00頃晴れてくることになってたけど、大体そんな感じで夕方まで晴れた。
今まで来た中で一番やさしいバーンコンディション。

最初に165cmの板で数本滑ってテクニカルなチェックが入った後、185㎝の板に乗り換えて大回り系の種目をやるビーナスコースに向かうと何故か滑走禁止に。
先週も途中にブッシュがあってまともに滑れなかったから今週こそって思ってたのになんで?って感じ。
練習に来てる人たちが他にもいたけど、規制をくぐって練習する人もちらほら。

ビーナス中段からとスポーツマンで練習。
スポーツマンは今まで滑った中で一番滑りやすい。
いつもの調子で入ってみたらあきらかに攻め足りない滑りになってしまう。ここでこんなに攻めてもいいの?っていうぐらい滑りやすい。
大会でもバーンコンディションによっては攻め方の度合いを変えないといけないけど、ここはアウトコントロールになりやすいから、大会中も人の滑りを見てコンディションを絶対見誤らないようにしないと。
ただし、どんなコンディションだろうと上はゆったり、下はギアチェンジしてスピードアップっていう構成でメリハリは作っていかないといけない。
あくまでも自分のコントロール下に於いてだけど。
構成的なメリハリもそうだけど、滑り自体にももっとメリハリをつけて行かないと見映えがしない。

練習終盤にさしかかって、やっぱり1本はビーナスに入りたい、とあきらめきれず、本当はダメだけど入ってみることに。
リフト上から見て、入っていく人はどこから侵入してるの?っていうぐらい入っていったシュプールが見当たらない。

ビーナスに入ってみて初めて、あ~なるほどって理解する。
ビーナス上部はエッジが全く効かない超ハードアイスバーン。
これじゃあ滑走禁止にするし、入ったシュプールもバーンが硬すぎてつかないはずだ、と足元に恐怖を感じながら納得。
ちょっと下に下がったところから大回りのラインどりの確認。
師匠に入り方の目安も聞けたから行っておいて良かった。

全体的に上体の動きがしっくりこない部分は、柔らかく動くことで 板の抜けも良くなってきたけど、まだ今ひとつ今の状況からは気持ちよく抜け切れない感じ。

朝9:00過ぎからはじめて、上がったのは15:30近く。

諏訪南ICまでの道の途中の見通しの良い場所。
八ヶ岳の全貌が綺麗に見える。

師匠から解散時に激励と一緒に苦言が。
「このままでは決勝進出はボーダーライン上」

それは自分でもなんとなくわかってる。
その理由としてはやっぱりメリハリの部分。
恐らく安定感や基本的なテクニックは良いんだと思うけど、一昨年までの検定の滑りがすっかり身につきすぎたせいなのか、去年、今年と大会を意識した練習を重ねてきて、まだ「魅せる滑り」っていう部分に対して一皮剥けきれない状況がずっと続いてる。
師匠からそうは言われてないけど、瞬間的なターンからの抜け出しなんかに必要な「キレ」っていう切り口で考えても、強い外軸っていう切り口で考えても、そのベースとなる基本的な体作りに今ひとつ本腰を入れられていないのも原因のひとつだと思う。

とにかく大会までの練習は、大会前日のコート下見を兼ねての多少の練習を抜かしてこれで終了。
この期に及んではここまでの積み上げを無駄にしないこと、去年の大会での失敗を繰り返さないこと。これに尽きる。
そのへんは割り切って行こう。

2011-01-11

フリースキーVol.8

月末の大会の会場となる車山へ練習へ。

ここに行くのがいつも憂鬱なのはハードなアイスバーンだから。
もともとここも含めて白樺湖周辺のスキー場は気温が低くなりやすくて、ハードなバーンになりやすい中で、ここは山自体がすごく開けた場所に位置するから常に風にさらされやすくて、とりわけアイスバーンになりやすい。
っていうか、ここでアイスバーンが全然無い状況に今まで出くわしたことが無い。
大げさじゃなく、「青氷ーあおごおり」っていう状態を人に説明するなら、自分だったら真っ先にここを例にあげると思う。
レーサーあがりじゃない自分としては、むしろゆるゆるの悪雪のほうが得意。

到着時、外気温−9℃。

大会のコートとなる主な斜面は2つ。ビーナスコースとスポーツマンコース。
各コースのコースイメージを高めるために上部・下部から写真を撮る。

スポーツマンコース上部から
特に名物って言って良いのはスポーツマンコースだと思う。スタートからいきなり急角度で落ち込んで、そこで一度重心が上に抜けると下に下にどんどん落とされて暴走気味になって止まるまで歯止めがきかない。
かと言って慎重になりすぎて低い重心をキープするあまり、動きが少なくなると次のターンの初動が遅れてターン後半に詰まってその後いっきに板が横に抜けすぎて、これもやっぱり結果的にノーコントロールの滑りになってしまう。
程良い動きを出していくのが本当に難しい。
スポーツマンコース下部から
未だ明確な解答を導き出せてないけど、少なくともリカバリーが難しい分、重心を落とす方向を絶対に間違えられないのは確か。

決勝まで進出したら、超ハードアイスバーンのコブ斜面のキャプテンコースが待ってるけど、進出したことがない自分にとっては未知の領域。
去年、決勝の最後のほうの時間帯でコブ種目を見てたら転倒した選手が、見た感じだと肩の脱臼か鎖骨骨折。
どの斜面も東か南東向きだから、午後2時を過ぎるくらいからは斜面が完全に日陰になって、MAXで硬いバーンになる。
去年ちょっと滑ってみたけど戦意喪失って感じだった。

毎年この時期にここに来ると平日でも明らかに月末の大会を見越した練習に来てる人が結構いる。
今回も来シーズンのウェアを着てるそれらしき集団がいて、よくよく見てみるとNORDICAとBLIZZARD(TECNICAグループ)チームの合宿で、コーチに元デモンストレーターと全日本のジャッジマンっていうチーム構成。
いろんな県連に所属してるメンバーだから月末の大会に全員が出るわけじゃない。
1日を通してスポーツマンコースで練習してたけど、あのコースを自在に滑れる技術はすごいと思いながら今年の滑りの傾向を分析。
小回りは少し横のスペースを使ったほうが良さそうな雰囲気。

問題の大回りの板。
ビーナスコース上部から
最初の数本はチューンナップ上がりたて独特のエッジの引っかかりとR=27.5mに対して、動きがマッチしなくて、全然滑りにならない。
3~4本滑ってやっと、GS系の長い板に対してゆったりと動く感じを思い出す。
本当のハイエンドの板には乗ったことが無かったから心配だったけど、なんとか感触はつかめてきた。

ビーナスコース下部から
大回り系の練習をしようと思ってたビーナスコースはコース中盤あたりに大きなブッシュがあって、その手前でコース規制をかけてるから、まともに大回りの練習はできず、上部の落ち込みからの1.5ターンぐらいをほぼインスペクション程度で繰り返し確かめる。

大回りの板の感じがだいたいわかったところで、そこから昼食をはさみつつ小回りと各運動要素を車山での動き方として確認。
スポーツマンコースで数本小回りを練習してたけど、NORDICA&BLIZZARDチーム がいてやりづらい雰囲気だから他の場所に移って基本要素を確認しながら中速ぐらいで練習。

結局朝10:00から16:00前ぐらいまで滑って足はガクガク。

来週はここで師匠とのプライベートレッスン。
大会前の最後の平日練習になるからビーナスコースはまともに大回りができるようになっていてほしい。

諏訪南ICに着く頃にはすっかり暗くなってたけど、日没が一番早い時期に比べると既に少し日が長くなってきた気がする。

2011-01-04

ニュースキー&マテリアル整理

いつもお願いしてるサービスマンに、年末年始の間に新台調整をお願いしてた、185㎝の新しい大回り用の板が、上がってきた。

左:ロングターン用 右:ショートターン用
色々とメーカー側の手違いがあったらしく、届くのがこの時期になってしまったのと、板自体、若干オーバースペックぎみな板になってしまった。
届く前からハイエンドの板であることはわかってたけど、改めて届いた板のサイドウォールの厚みを見て、張りの強そうな板だなーっていう印象と、確かにR=27.5mのまっすぐなシルエット。
本当に使いこなせるだろうか、と不安を感じる未知の領域。
月末の大会に向けて、早く自分のものにしないと。

そのサービスマンはここ5年間ほど、新台調整と、シーズンオフ後のチューンナップをお願いしてる、オリンピック選手のサービスマンもやってた人。
シーズンを通してズタズタになった板をいつもびっくりするぐらい生き返らせてくれる。

マテリアルのサイクルに関しては、持ってもだいたい2〜3シーズン。
シーズンで多いときは滑走40日以上、ブーツに関してはグラスでも使うから、それに+10日ぐらいっていう使用日数の中で、板はヘタりもあれば、チューンナップの繰り返しでエッジが痩せてエッジを研げる限界がくるし、ブーツもインナーがだんだんヘタってきて、ウェアは防水性能が薄れてくる。

だけど家の中で置けるスペースにも限界があるから次々整理してかなきゃなんだけど、後回しにしてるうちに混沌としてきた。
ってことで妻の分も入れていっきに板2本、ブーツ2足、ウェア3セット、その他グローブ、ゴーグルなど細かいものも入れれば合計20点以上のものを持って、車でB・SPORTSに大量処分に向かう。

BOOK OFFなど関連のショップがおそらく全部そろったこの店舗は、年始から大盛況。駐車するのに10分ぐらいかかる。
店内も賑わってて、査定を待ってる間に、結構色々と面白いものとかなつかしいものを見れるから待ってても飽きない。 たまに受付カウンターそばを通ると、持っていったマテリアルを査定するのに店員が集まって審議してる様子。査定が難航したのか結局40分ぐらいたってから呼ばれる。
それなりの金額が返ってきたら焼肉にでも、なんて言ってたけどそれをはるかに上回る金額の提示。って言っても+10000円程度だけど。
結構な値段がつくだろうと予測してたものが値段無しの意外な結果だったものもあるけど、よくよく考えるとレアなマテリアルで自分にとっては価値がある(実際かなり高価な)ものでも、過去のスキー雑誌の別冊カタログに載ってないものだと値段がつけられない、だから値段無し、っていう悲しい結果になってる場合もあるのかも、とも思う。

それでも他のマテリアルも高価なものばかりだから結構な金額に。焼肉から貯金に計画変更。

ちょっとお金も入って、持ち物もすっきりした清々しい気持ちで帰宅。

2011-01-01

フリースキーVol.7

安比最終日の元旦。
新年のスタート。
昨晩までの大雪も一旦落ち着いた。

雪で車が完全に埋まってる。掘り起こして出発するために汗だくで必死に雪かきして、時間もかなりかかった。

昨日までの2日間でゲレンデの半分ぐらいのコースしか回ってなかったけど、今日は自分の中で、ここに来て滑るのを一番楽しみにしてるコースを目指してたから、最初の1本目のゴンドラでいっきに目指す。

ゴンドラ山頂駅のコース案内を見て呆然。
なんと昨日の大雪で雪崩の危険回避のためにコースの半分近くが閉鎖。
その中には目指してたコースも含まれてる。
東京からの往復で実に約1200km。そう簡単に来れるところじゃないだけに本当にがっかり。

気を取り直してその他のコースを滑る。
大雪がもたらした分厚い雪の層が足元にあるのがわかる。昨日までの圧感覚とは明らかに違うものを感じる。
風景も明らかに変化した感じ。今回は3日間、同じコースでもそれぞれ色んな光景を見られた気がする。
昨日はほとんど滑れなかったから今日は割と体力が残ってて、結局3日間で一番多く滑ったかもしれない。

妻も一応SAJ2級持ち。1シーズンブランクがあるけどだいぶん足元も、こなれてきた感じがあるから何本か割ときちんと教えてみたら、みるみる上達する。
自分が平日休みになってから1人で練習に行く機会が増えたけど、教えてると自分もちゃんと腰を据えてパーツ練習ができるから、今シーズンは妻ともできるだけ多く滑りに行きたいと改めて思う。

妻の実家に戻るから、道もどうなってるかわからないし、早めにってことで13:30ぐらいには上がって出発。

予想はしてたけど通行止めで松尾八幡平からは高速に乗れない。
下道で様子を見ながら、結局高速に乗れたのは盛岡から。

18:00頃、妻実家に到着。
早めに寝てしまう妻祖父と一緒の夕食にもなんとか間に合った。

明日は東京へ。