2011-01-30

大会Vol.3

予選2日目。
朝8時時点で-13.5℃
今日は昼ぐらいから雪の予報。

昨日よりもハードなバーンになるかと思ったけど、実際はそうでもなく、昨日より少し柔らかくすら感じる。

1種目目のウェーブ小回り。
昨日までの間に決めておいたラインに入る。
ウェーブ小回りコート
コート外は柔らかめだったけどコート内は見た目に少し硬そうに見えたからそのイメージで入ったけど、思った以上に柔らかくて返りが全然無い。
この種目は斜面設定が中斜面でカービング系の動きを求められて、板の返りを思いっきり利用するから、すっぽ抜けに気をつけつつも、最大限スピーディーさを求めなきゃいけないから、斜面の硬さを見誤ると致命的。
気づいた時には時すでに遅しで、終盤に失速して前にいく気持ちが出過ぎておそらく横スペースがとれてない滑りになってしまったと思う。
237点。
微妙だけど、プライベートレッスンの時にもあんまりいい感触は得られてなかったから、仕方ないと思うことにして2種目目に気持ちを切り替える。

2種目の大回りはなんと最終滑走から数えて3番目。
昨日と同様、長さとラディウスの全然違う板に足を慣らすために何本か滑ってる間に、まずいことに気づく。
ゴーグルのレンズ色が一番苦手とする気象条件に入ったらしく、雪面状況がつかみにくい。
これも次回に生かしたいけど、大会中にレンズを付け替えてる余裕はあんまり無いから、気象条件を全てカバーできるように曇りや、ちらつく程度の雪のシチュエーションに強いタイプのゴーグルを用意しておくべき、って強く思う。
こんなことが理由でパフォーマンスが落ちてしまうのはあまりにもったいない。

最後のほうだからってタカをくくってたら、結構ギリギリの時間になって慌ててコートに向かう。
下から点数の出かたを見てターンサイズや自分の得意とする部分の見せ方など充分考えたつもりだから、迷いなくスタート。
「これで決勝に進んでやる」って心でつぶやきながら予定通りに滑る。
結果は234点。

最後の最後でやってしまった、と思いしばらく茫然として動けなくなる。
今の1本、何が一番いけなかったのか、去年みたいに有料のスーパースロー映像サービスが無い今年は確認する術がない。

それまでの点数も頭に入ってたから自分の置かれた状況がすぐ把握できた。
先週のプライベートレッスンで師匠から言われた「決勝進出ボーダーライン上」っていう言葉が重くのしかかる。

重い気持ちのままとりあえず、昼食休憩をとり、進出できるかどうかわからないまま、決勝の不整地小回りで使う、すごく癖のあるキャプテンコースを、決勝進出確実な知り合いと2本ほど一緒に滑る。
ここは毎回全く状況が変わってしまうから、行って見ないと本当の状況がわからない。
下から見た感じだけの印象で入ると見事に裏切られる。
去年は硬くて歯が立たないって思った斜面だけど、今年はそれほど硬くないせいか、これならなんとかなりそう、って思ってやっと少し気持ちが落ち着く。
依然として雪面状況が見えづらい中、さらに日が陰ってきて状況は悪化する一方だから、今日はここで上がることに。

上がってレストハウスに落ち着いた頃には、そろそろ大会の携帯サイトで結果がアップされる時間に。
恐る恐る見てみる。

決勝進出ラインに3点足りず予選突破ならず。
ジャッジが5審3採制のシステムだから、まさに最後の大回りのジャッジ1人1点づつがネックになってしまった。

色んな思いが頭の中をグルグル回る。
今ここから長い1年が始まるっていう思い、決勝進出できなかったことで積むつもりで積めなくなった経験、その経験を積む権利を手にした、去年出場した草大会に出てたから知ってる自分と似たような実力の選手、などなど。

心の拠り所を求めて妻と少し電話で話した後、ずっしり重い気持ちでホテルに戻る。

多分今日のような状況のことを克明にブログに書くことは1年のスキーライフの中で一番辛い記録付けだと思う。
だけど元々、これを書いてくことで少しでも上達のきっかけになれば、って思って始めたんだから、しっかり刻んでおかないと。

明日は去年に引続き屈辱の決勝観戦。
自分より上手い選手達と自分との差となってる部分をじっくり噛みしめるように観察しよう。

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