2010-12-19

フィジカル

小さい頃からスポーツ好きで、大人になるまでの間、継続して好きだったスポーツ種目には共通点がある。

子供の頃はどっちかっていうと病弱なほうで、結局体はあまり大きくならなかった。
そんな中で好きになれたスポーツは、パワーがあったり体が大きかったりしなくてもテクニックで渡り合えるもの。
技術を身につけて体の大きい同級生と対等に渡り合うシチュエーションがあった時はすごく充実感を感じてたと思う。

今これだけスキーに打ち込む状況になってみると、極端な技術志向がアダになることもあるように感じてる。
フィジカルの弱さからくる弱点を無意識のうちにテクニックでカバーしようとする。
その手法がすごく高度になると下手するとその場しのぎで済んでしまうこともある。

どのスポーツでも真面目にやってれば技術は必ず身についてくものだと思うけど、
長く追求していった時、体全体の軸をうまく使えてないと伸び悩みの壁に必ずぶち当たることになると思う。

最近いろんなスポーツで海外進出する選手が増えて、
成功する選手とあまりうまくいかない選手がいるけど、成功してる選手は
共通してフィジカル的に、その中でも特に体幹が強い選手が多いように見える。
超一流アスリートは体軸の使い方がうまいからこそフォームが美しく見えるし、効率の良い動きが出来てるんだと思う。

ザッケローニがサッカー日本代表監督就任時に、抱いてる日本サッカーの印象として、確か「スペインに近い」、っていう言い方をしてた。
細かい技術力を良い意味でも悪い意味でもよく言い表してると思う。
その印象を真摯に受け止めるなら、日本は技術的に高いレベルに達しててもフィジカルの強さを作り上げる土壌ができてないってことなのかな、とも思う。
このあたりを追求していくと日本と海外のスポーツクラブの構造上の違い、遡れば歴史的な背景も影響してるんだと思う。

自分自身のスキーのことを考えても、これまでフィジカル面よりも圧倒的に技術面のことしか考えてこなかった。
ここ最近、特に1・2年ぐらいの間、師匠からの指摘事項を突き詰めて考えると、技術面よりもっと根本的なフィジカル面の弱さからくるものが多かったような気もする。
実際、先シーズン出た草大会で、今より上の技術を目指していくなら、体にその分強い負荷がかかってくるから、耐えうる体を作る必要がある、っていう内容のことを都連の専門委員に言われた。

技術的にも足りないところはまだまだたくさんあるけど、もう少しフィジカル面を真剣に見直すと、また新たに見えてくるものがあるかもしれない。
それと、スポーツはあくまでも体軸でやるものであって、技術はその延長線上のもの、っていう位置づけをベースにおくことを肝に銘じないと。

トレーニングベルトが必要なぐらいには
ウェイトをやった時期もあった
それにしても、フィジカルトレーニングは今までも今もやってないわけじゃないけど、決して面白いものじゃない。
クラウン取得前のオフシーズンには師匠についてもらって、結構真面目にウェイトトレーニングをスクワット中心にやってた。
アップセット・ダウン セットとか細かくやり方も教わったから、メニューもある程度自分で組めるけど、もう少し楽しく前向きに取り組めないものかな、って思う。

でも、仕方ない。その先にあるものをイメージして頑張ろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿